GANTZ原作者版脚本
パート1

登場人物
玄野 計(19)大学生 ごく普通の青年 少し世間をなめているところがある。
加藤 勝(19)フリーター 亡くなった両親の代わりに幼い弟を養っている。正義感が強すぎる。
岸本 恵(19)大学生 ミスキャンパスになるくらいの美少女
西 丈 一郎(14)反社会性人格障害。 狡猾。利己主義。
 
山田 雅史(27)小学校の教師
稲森 貴史(20)フリーター
鈴木 吾郎(68)元東京都知事。引退して癌闘病中。
吉岡 清(43)ヤクザ
畑中 寛(40)ヤクザ
犬 バター犬

ネギ星人(小)アパートに隠れ住んでいる人間なのかわからない生物。
ネギ星人(大) ネギ星人(小)と種類は同じだが 凶暴で体も2メートル以上ある。

ガンツ マンションの一室に置いてある黒い球体。
ガンツスーツ 黒く全身を包み込むダイバースーツのような服。銃弾をも通さない。車を軽々持ち上げる
ことができる。強化服
プロローグ
渋谷の深夜,人通りもまばらになっている。

人の間を走ってすり抜けていく黒いガンツスーツを着た人々。それぞれ銃のような物を持っている。
目立つ格好をしているのに、誰も振り向いて見たりしない。

ガンツスーツを着た若者、腕につけたレーダーのような機械を見ながら走っている。
必死の形相を浮かべている。息荒い。

モヤイ像のあたりに集まってくるガンツスーツを着た人々。
「この辺りだ」 見回す人々。それぞれ息が荒い。「早く、時間がない。」「早く!!早く!!」
行きかう人の顔を見る。「どいつだ。」「どこだ!!」「このあたりだろ!!どこだよ!!」
銃のような物をかまえている者もいる。
夜遊び中の若者や酔ったサラリーマンなどが通りすぎるが、全くこの集団には気付いていない。

ガンツスーツを着た若者ハッと何かに気付いて目線をゆっくりゆっくり後ろに移動する。

モヤイ像を見る。 ガンツスーツを着た人々それぞれ違うタイミングでハッとして、モヤイに注目する。

モヤイ像のまわりを取り囲むガンツスーツを着た人々。「こいつか!!」「こいつだ」

それぞれモヤイ像に銃を向ける。「はやく!!」 「撃て!!」「撃て!!撃て!!」

銃のような物の後部にモニター付いている。モニターにモヤイのレントゲンのような画像が映っている。
内臓や骨格が映っている。

モヤイ像のまわりを取り囲んで銃をかまえるガンツスーツを着た人々
「気をつけろ!!」「撃てっつうの!!」それぞれそうとうテンパっている。

急にゴオオオオオオーンと爆音がして全員、音の方向を見る。ただのヤンキーの乗った車が
通りすぎていく。 
全員気をとられている。間があく。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴと地響きがして 地面が揺れ ガンツスーツを着た若者立ってられない。

地面が揺れ続け全員モヤイのまわりで立っていられなく、バタバタ倒れる「わああああああ」それぞれ
叫ぶ。

ガガガガガガガガーンと轟音とともにモヤイの片腕が地面を突き割って出てくる。
全員転げる。
モヤイその片腕を地面につき、そのままもう一方の腕とともに上半身が地面を突き崩しながらせり
出てくる。



      タイトル

グラビア写真の水着の女の子。アップ
玄野の声「うぉ〜〜〜〜〜っす〜〜〜〜っげ〜〜〜っ」「こんなのどこに生息してんだよ」
「いね〜ぞこんなのうちの大学」 小声でつぶやくかんじで。


カメラひくと地下鉄のホームにたたずんで週刊漫画誌のグラビアを見ている青年。玄野 計。

ホームを歩くいろいろな人々新聞を読んでいる中年サラリーマンや女子高生など。

玄野グラビアのページをめくる。近づいてくる老婆 おそるおそる 玄野に語りかける老婆

「あ・・・あの・・・お伺いしたいんですが」「日の出台に行くのはここでいいんですか?」
イントネーションが訛っている。田舎から出てきたことがうかがえる。

玄野 「あ〜 そうそう」表情変えずに敵当に答える。
老婆「ああ、どーも ありがとうございます。」丁寧におじぎまでして、向こうに歩いていく。

しばらくホームにたたずむ玄野 また近づいてくるさっきの老婆

また、おそるおそる語りかける老婆。
「あの・・・やっぱりここじゃ・・・ないみたいなんですけど・・・」

玄野 表情くもる。玄野「あのね、 もうすこしさあ 自分で努力しなよ 人頼りにしないでさあ。」
 
老婆困った表情、軽くおじぎをして「すみません」と消え入りそうな声。また向こうに歩いていく。

玄野 漫画のページをめくる。ちょっとニヤっと笑ったりする。
ホームの色々な光景 親子連れやアイポッドをいじっている若者、走って駆け下りてくる女性
酔っ払ってホームのはじで小刻みにふらついているホームレス。馬鹿笑いしてじゃれついてる男子中学生。

玄野のとなりに誰かが立つ。玄野 目線をあげると。玄野より背の高い青年 加藤勝が立っている。

玄野チラチラ見る。 加藤アップ ムスっとして少し威圧感がある。玄野チラチラ見る。加藤 ムスっとした表情。

ドサッと線路にホームレスが落ちる。玄野が立っている位置から5メートルくらいむこう。

線路に横たわっているホームレス「ううううううううううう・・・・・いてててて・・・」唸っている。
ホームの人々気付かない人もいるが気付いている人は覗き込んでいる。
「あっ」 「なんだ?」 「どーしたのあのオッサン」「フラフラって勝手に落ちたんだよ。」
と口々にいってる。

玄野もホームレスの方見ている。ホームレス唸り続けている。女子高生がホームのはじで「おじさーん
大丈夫ー?」と声かけている。 「駅員!!誰か駅員呼んでこいよ〜!!」ざわついてくるホーム

玄野チラッと目線を上にやる。駅の上の表示板をみる。行き先と発車時刻が出ている。
まもなく来ます。の表示は暗くなっている。

玄野ふと、加藤を見る。加藤ポケットから手を出す。手が小刻みに震えている。

玄野怪訝な表情。 加藤アップ目をつぶってなにか辛そうな表情。汗がほおをつたう。

玄野ちょっと馬鹿にした感じで笑みを浮かべる。

加藤アップ「おし・・・・ 」「決めた」と無理やり搾り出すように、力なく、つぶやく。

玄野 ハア?と声には出さないが、なんだこいつという表情をする。

加藤、玄野の目の前でホームから線路に降りていく。玄野信じられないという表情。

加藤線路の上。倒れているホームレスの方に走り始める。ざわつくホームの人々

ホームから誰か「おい!!死ぬぞっ」 「危ないぞ!! すぐあがれ〜っ!!」とか声がする

玄野チラッと目線を上にやる。表示板の まもなく来ます が点灯する。

加藤、倒れてるホームレスの側らでしゃがんで「おい!!おっさん!!」
ホームレス動かない。加藤チラッと電車の来る方向見る。まだ電車は来ていない。
もう一度今度はもっと顔を近づけて「おっさん!!」大声でがなる。
ホームレス目をつぶったまま「う・・・う・・・ううう・・・いてえ・・・」小声でうめく

加藤ホームレスの上半身をかかえあげる。

加藤「誰か!!」「誰か一緒に手伝ってくれ!!」構内に響き渡る。

ホームの人々シーンと静まる。加藤、しゃがんでのぞきこんでるサラリーマン風の中年と目があう
サラリーマン風の中年ハッとして目をそらし「緊急ボタン誰かおしてくれ!!」

ホームの人々、階段上がっていく人。読んでいる新聞に集中する人。
「誰か駅員呼びにいったの?」「あいつ死んじゃうって」
加藤を見たまま凍りついてる人。加藤の写メ撮ってる人。

加藤「まだ!!間に合う!!はやく!! 誰か!!」シーンとした空気に響き渡る加藤の声。


玄野、加藤を見ている。 加藤ホームレスの上半身が重そうにしてるが、こらえて「誰か!!
助けてくれ!!」と叫んでる。

加藤ふと、目線を玄野に向ける。玄野ドキッとした表情。加藤ハッとする。玄野やばい!!見つかった!!という表情。玄野もう一度週刊漫画雑誌を見てごまかそうとする。

加藤「計ちゃん!!計ちゃんだよな!!」うれしそうに、すがる気持ちで叫ぶ。

構内に響き渡る加藤の声。 ホームの人々 玄野の方見る。

ホームの人々こそこそ喋る「何?知り合い?」 「仲間?」「行ってやれよ」誰が言ってるかはわからない
が聞こえてくる。

玄野なんか腑に落ちない感じで首をかすかに傾げながら線路に降りる。加藤「早く!!」叫ぶ

玄野、加藤とホームレスに向かって線路上を走る。ホームの人々ざわつく「馬鹿だアイツ」「かわいそー」

玄野しゃがんで加藤はホームレスを持ち上げ玄野の背中に乗せる。ざわつきが大きくなる。

構内アナウンスが入る。「間もなく2番線に電車がまいります。白線の内側に下がってお待ち下さい。」

加藤顔上げる。緊張が最高潮な表情。汗が滴り落ちる。 玄野ホームレスを背中に背負ったまま。
やはり緊張がマックス状態の表情。
 

ホームの人々「おい!!早くしろ!!急げ!!急げ急げ!!」「早く早く!!」悲鳴といりまじって
聞こえる叫び。写メ撮ってる人たくさんいる。電話してる人「今、すんごいことになってる!!」

加藤「早く立って!!早く!!」 玄野ひざがわらって 力が入らない。玄野「んなこと 言ったって・・・」

加藤ホームレスの尻を持ち上げなんとか玄野立ち上がる。プアアアアアアアアアアンと電車の警笛。

ざわつくホーム。加藤とホームレスを背負った玄野ヨタヨタホームに向かって歩く。
加藤「行け行け行け行け行け!!」プアアアアアアアアアアン警笛大きくなってくる。ホームもざわついている。

サラリーマン風の中年がホームの上から協力してホームレスをなんとかホームに引き上げている。

玄野吐き気がして「オエッ」とえずき くちを塞ぐ。

ゴオオオオオオオオオオオオオオ轟音とともに向こうに電車のヘッドライトの光が見える。
ざわつきと悲鳴は続いている。

ホームから「おい!!お前達も早くあがれ!!」「早く早く!!」

玄野も加藤もホームにすがりつくが つま先がひっかからなくてすべる。

ゴオオオオオオオオオオオオオオ轟音大きくなってくる。ヘッドライトの光近づいてくる。

加藤、電車とは逆にむかって走りはじめ「おいっ走れっ」 玄野「は?」

加藤と玄野一緒に線路の上を走る。後ろには電車が見える。
キャアアアアアア男女入り混じった悲鳴がマックスにあがる。

玄野走りながら「はっ走ってどうっ」 加藤「停車の時は速度落とすだろっ」
「最前列の車両の停車位置よりまえまで走れっ」

玄野「そっか!!」「あっ」「そっか!!」ちょっと希望が見えた表情。
 
ゴオオオオオオオオオオオオオッ電車ホームに入ってくる。凄い轟音と凄いスピード。
悲鳴が上がり続けている。
ホームの一人が叫ぶ「通過電車だぞ!!バカヤロウ!!」「きゃああああああああああ!!!」
「いやああああああ!!」「わあああああああ!!!!」

加藤アップ汗滴り落ちる。 死を悟った表情。 玄野頭の中真っ白の表情。

二人とも足を止める。 加藤ゆっくり振り向く。玄野もゆっくり振り向く

二人たたずむ。電車の光が二人を照らす。
加藤アップ 絶望の表情。光があたって瞳孔が小さくなっていく

玄野アップ パニック状態の表情。光があたって瞳孔が小さくなっていく。

キキキキキキキキーーーーーーーーーーッ電車のブレーキ音

玄野と加藤の目前に迫る電車。また反射的に二人とも走って逃げ始める。

電車の運転席から走っている二人が見える。近づいていく
玄野と加藤線路の上走る。加藤「隙間っっ隙間探せっ」玄野「ねーよ!!んなのっ!!
走る玄野と加藤に後ろからカメラ高速で近づく。キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!


ダンッと玄野と加藤の足がフローリングの床を踏む。

玄野と加藤後ろにマンションの部屋のドアが見える。「はあっ」「はあっ」二人とも息使い荒い。

駅のホーム悲鳴が続いている。「首とんだ!!首とんだって!!」

ホームレス「うるせえな・・・ちくしょう・・・」と呻きながら、ぎこちなくフラット立ち上がってホームを
歩いて行こうとする。が、誰かがホームレスの袖を引っ張る。ホームレス振り向く「うん?」

袖をつかんでるサラリーマン風の中年、えずいて口を押さえながら「あんだっ あんったのために・・・
人が二人もっ」「二人も死んだっ」「あんたのためにっ」


玄野と加藤 マンションの一室に立っている。部屋の真ん中の位置に黒い直径一メートル30センチくらいの球体が置いてあり、そのまわりに6人の人間が座って、玄野と加藤の方を見て驚きの表情をしている。犬が一匹うろついている。
その中のサラリーマンスーツを着て眼鏡をかけた男「また 出てきた」

玄野「はあっ」「はあっ」混乱している。加藤「はあっ」「はあっ」混乱している。
病院の患者の服を着た老人が驚きの表情で見ている。
金髪の若者が関心なさそうに一べつくれる。



駅のホームざわついてる。。「どこですか〜?」駅員線路覗きこんでる。

駅員「見当たりませんけど、ほんとに見たんですか?」 「血も・・・ほら・・・どっこも付いてないし」
駅員ライトで線路を照らす。なんの変哲もない線路。
ホームの人々「あれ?」「え?だってそこに・・・ねえ」「うそうそうそ〜」


玄野と加藤その場でへたりこむ。手足に力が入らず座り方ぎこちない。相変わらす息は荒い。


病院の患者の服を着た老人 鈴木吾郎「ふんっ 助かってないぞ」

金髪の若者 稲森貴史 「ちっ・・・うっぜえ・・・」

鈴木「ここが天国だよ。死んだんだよ ここにいるもの達は」

稲森「勝手にてめーだけ死んでろっつの」


玄野と加藤 驚きの表情

眼鏡をかけた男 山田雅史「はは・・・とりあえず仮説のひとつですよね。」

鈴木「私はついさっきまで病院でガンと闘っていた。」
    「今は全く痛みもない。 これをどう説明できる?」

玄野心臓に 手をあててみる ドクンッドクンッと音がする。
「はあっ」と息をてのひらに当ててみる。

玄野と加藤 困惑して虚空をみつめて ボーっとしている。

加藤ふと目線を横にやる。ハッとする加藤希望が見えたような感じの表情

加藤「待てよ、計ちゃん!!ほら!!あれ!!あれ東京タワーじゃねえか?!」

窓の外に確かに夜の東京タワーが見えている。

玄野 部屋を見回す。部屋の人々みんな無言。加藤「ここ東京じゃねーかよ」と立って窓に近づく
玄野目線変える。黒い球体に注目する。玄野首傾げる。犬おすわりしてる「八ツ 八ツ」

加藤「あっ」「あらっ」加藤窓にむかってなにかやっている。
玄野「何やってんだよ」

鈴木と山田が含み笑いをしてる。微笑ましい光景をみたときの笑い。

加藤 窓の鍵を開けようとしてる。加藤 「あ、開かねーコレ」玄野「はあ?うっそ ちょ、俺にやらして」  

玄野 鍵に手をかける。鍵と手アップ「あれ?」 鍵に触ろうとするが滑って触れない。何度か試みるが

もう一方の手で窓自体に手をつこうとして、「わっ」手が滑って床に手をついてしまう玄野。

山田 玄野と加藤に「開かないっていうか・・・壁自体に触れないんだ。この部屋のどこも」
「出られたらこんな部屋に みんなこうしてないよ。」

山田携帯アップ「携帯も全員 ホラ  電源も入んない状態だし」

加藤部屋の奥に走っていく「んな 馬鹿なっ」  山田「玄関も同じだよっ」

玄関の方からダンッダンッ音がする加藤の声「くっそ なんだよ!!これっ!!」

玄野「音は?隣近所に聞こえるように騒げば、誰か来るんじゃねーの?」

山田「やった、やった、考えうることは全部やったよ。反応まるでなし。」


シーンとしたガンツ部屋みんな黙って下むいている。犬だけ歩き回っている。

山田立って「今からみんなで自己紹介しませんか?」「まず名前と職業 どうやって死んだか」

みんなシーンとしてる。玄野と加藤もなんだかなーって表情。

山田「最初は・・・僕で・・・・」ゴホンッ「山田雅史です」「練馬東小で一年生を受け持ってます。あ、
教師です。 スクーターに乗ってて事故ッチャいました」

山田「はい、え、ええと じゃあ君から」と玄野の方にふる。

玄野「はあ?」となんで俺がって表情

玄野 「玄野 計」 「大学生・・・」 「死に・・・かたは・・・」

加藤の方見ながら玄野「こいつの巻き添えで」

加藤ドキッとした表情から悲しそうな表情に変わり
「そっか・・・ごめん計ちゃん・・・ごめん」
玄野ふざけんなって表情

山田「じゃあ次君・・・」 加藤「ア、・・・俺・・・ 」「加藤勝」「電車に轢かれて・・・・」

玄野本当に許せない表情。

鈴木「鈴木 吾郎・・・ 知ってるよな。もと都知事!!さすがに知ってるだろ?」
稲森「知らねーよバーッカ」

山田「じゃあ次」と稲森の方にふる。稲森「ああ?俺いーから」「次いって」

玄野 自己紹介しない稲森にムカついてる表情。

稲森「ねえ誰かタバコ」「タバコ持ってない?」

中学生体育座りしている 西「西 丈一郎」「中二」「転落し」と静かな口調で言う。
西 無言で玄野方見てる。西アップこっちを見ている。玄野と目があう。玄野も 何みてんだよ。
気持ちわりーって表情。

山田の声「あのー次お願いします。」 黙っている、いかにもヤクザっぽい男 畑中

畑中の隣に座っている やはりどう見てもヤクザな男 吉岡「こいつと俺は・・・ヤクザ」

 「はい・・・終わり」

みんなシーンとする。玄野と加藤ビビッている。山田「あ・・・・」「あと・・・やってない人・・・」

犬お座りしてみている。しっぽも全力でふっている。 山田うつむいて「終わりです。」

みんなうつむいている。またシーンとしてる。

加藤「なんか計ちゃんさあ・・・感じかわったなあ・・・」
玄野「はあ?」
加藤「前はもっとこう・・・好戦的っつうか・・・鋭くってさあ」「怖いもんないって感じの・・・俺達の
リーダーだったじゃん。」
玄野「そ・・・そーだっけ・・・」いつの話ししてんだっていう、恥ずかしそうな表情
加藤「お前に何があった?」  玄野「おまえこそ変わってんじゃねーかよっ」
加藤「鬼ごっこ よくやってたの 覚えてるか?」   玄野「あ・・・うん」
加藤「計ちゃん 足超速くってさあ」「階段なんか下まで跳んで降りてくるし」    玄野「もーいーって」
加藤「逃げても 追っかけても 天才的だったよな」
加藤「あ!!あれすごかったなあ!!ほら!!」

加藤「なんでか忘れたけど・・・計ちゃんが各クラスの強い奴に追われたことあったじゃん。」
加藤「俺心配で一緒に見に行ったんだけど、歩道橋で両端から追い詰められた計ちゃんがさあ」
加藤「いやーびっくりした。だって歩道橋から飛び降りてトラックの荷台に乗っかって行っちゃったんだぜ」
加藤キリッとした表情になる。

加藤「覚えてねーかもしんねーけど・・・俺 海で 計ちゃんに溺れてるとき助けてもらってんだよね。」

玄野「覚えて・・・ねーよ・・・」

加藤「俺・・・計ちゃんに命もらってんだよな」

玄野「いいよ・・・そんなの」


 
加藤「ここが、何処だかわかんねーけど・・・俺・・・計ちゃん・・・絶対・・・
無事に家に帰すから。 絶対・・・」

玄野 こいつ・・・いいやつなのかも・・・ってゆう表情


山田立って「テレビだ!!」「そうだ・・・たぶんどっかにカメラが・・・」と歩いて辺りを見回しつつ
探し始める。  

山田「催眠術だ・・・催眠術なら・・・・この壁も・・・」

みんな半信半疑でキョロキョロ見回してカメラ探す。

加藤「あれ?計ちゃんなんだそれ」
玄野「え?」と目線を下にやる。

玄野の足元床の上に 人間のつま先だけが置いてある。断面がはっきり見えている。
球体から伸びているレーザーによりつま先から、じょじょにふくらはぎまで形成されていく。

玄野「うえっ なんだこれ!!」
 
玄野の肩のすぐ上あたりに 腕が同様にして形成されていく。
玄野「わあっ」

稲森「もしかして 女か?」と初めて興味ありそう。

山田「また一人来た」

玄野の前に上半身と下半身別々に形成されていく。確かに女性のようだ。
玄野「ちょっちょっ」 加藤「俺らも・・・こんなふうに出てきたのか」

下半身徐々に出てくる。玄野吐き気で口に手を当てる。

玄野の顔の直前、美少女の顔が徐々に形成されてゆく。

美少女同じポーズをキープしつつ 上半身と下半身がぴたっと繋がる。

と、はじめて重力を得たかのように玄野にドサッと覆いかぶさる。

玄野若干興奮してる表情。間近に美少女の顔、くちびる。

思わずギュッと美少女 岸本 恵を抱きしめる玄野。

稲森「てめーっ!!こら!! 何やってんだよっ!!」と羨ましくて思わずつっこむ。

玄野ハッとして手をはなす。玄野「あれっ?」 稲森「あれっ?じゃねーだろ」

加藤、岸本の手首に注目する。手首に血がついている。
加藤「手首に血がついてる・・・」

玄野と岸本のまわりに山田と稲森集まってくる。
山田「自殺か・・・・」 稲森「っと・・・顔見せてよ」と岸本の顔見るため顔を自分にむける。
岸本まだ目をつぶっている。眠っているかのよう。
稲森「うっそだろ・・・まじ超かわいいんですけど」

加藤、岸本の手首の血を指で拭き取る「血はついてるけど傷はない・・・」

山田「い・・・生きてる?」   玄野、岸本の胸に耳を当てようとする。
山田「べつに心臓じゃなくてもさあ」 稲森「手の脈でいいだろ!!手の脈で!!」

稲森「とりあえずこいつから!! ひっぱがそう」 玄野「えーべつに なんで?俺べつにさあ」
岸本うっすら目を開ける。

岸本「はあっ」息を吹き返して玄野から上半身離れる。玄野「あっ」

岸本、玄野の顔見る。まわりを見回す。 岸本「なんだ・・・・ここ」 まだ少しぼーっとしてる。

チャッチャチャラチャラララチャッチャチャラチャラララとラジオ体操の曲大音量で、黒い球体から
流れ始める。 みんなそれぞれ黒い球体の方見る。

玄野「ラジオ・・・・体操?」 山田「ほら・・・やっぱりテレビ番組だよ」「これ、全部撮られてんだよ。」

全員 黒い球体のまわりに集まる。 音楽終わる。

球体の前面中央辺りに文字が浮き出てくる。

てめえ達の命は無くなりました。新しい命をどう使おうと私の勝手です。という理屈なわけだす。

外国人が書いた日本語のように、所々間違っている。


山田「なんか・・・何?・・・てめえ・・・らの?」 稲森「なんだよこれ 何言ってんだ 馬鹿くせー」

稲森「何が言いたいんだこれ・・・り と す が 逆だ。」「なんだこりゃ はははは」

稲森「これ 受け狙ってるよな・・・やっぱバラエティかなんかか?」
山田「なんか企画ものだよ きっと」

西 黙って無表情で皆の方見ている。

球体の表示切り替わる。 山田「あ!!変わった」稲森「なんだこれ?」


てめえ達は今からこの方をやっつけにいってくだちい。

ねぎ星人   証明写真のような画像が出ている 痩せこけた顔不健康そうな。どこか
人間ではない感じがする顔。

稲森「なんだこいつ 気ッ色悪〜っ」 山田「ねぎ星人?」「はっ」力なく馬鹿にした笑い

山田「何がしたいんだ。」稲森「馬鹿くせー」


ガシャンッという音とともに球体の両横面と後面が開き飛び出す。銃のような物がぎっしり入っている。

稲森「うおおおおおおお すっげえええええ」山田「うっわ よく出来てるなあ」

稲森 長い銃持って「うわっ すっげ 重っ」
山田「?」球体の中を覗き込む   球体の中にぎっしり機械類に固められた体育座りの裸の男が
入っているのが見える。

山田「わっ!!わあっ!!中に人がいるっ」

中の裸の男人工呼吸器のようなもので呼吸している。シュコーシュコーと呼吸音がする。
山田「つ・・作り物?」 稲森「おい!!何やってんだよ!!馬鹿じゃねえの?」
山田恐る恐る男のほおをつねってみる。反応ない。

玄野 開いた球体の後部からスーツケースのようなもの見つける。スーツケースにくろの と書いてある。
ケースいっぱいあるが、それぞれに名前が書いてある。
玄野 ケースを引っ張り出し持ち上げる。

稲森「なんだそれ・・・」

玄野 スーツケース開けてる。中にガンツスーツや靴が入っている。
玄野「なんだ・・・これ?」

加藤スーツ持ち上げ「コスプレ?」

岸本 加藤に「あの・・・ここ・・・何処・・・ですか?」

玄野「わかんないんだよね・・・俺たちも・・・」

岸本 黙っているがなんか腑に落ちない。

みんなそれぞれ適当に銃をいじったり、スーツをいじったりしている。

吉岡が畑中に「これ着てみろよ」 「着るか!!ぼけ!!」

玄野ふと、西に眼がいく。 西ハンドガン手にしてる。首の襟元をめくってみせる。
中にスーツ着込んでるのが見える。

山田 レーダーのような機械に見入っている。「ふーん すごいなあ よく出来てるなあ」
山田の背中側から稲森がハンドガンで山田の後頭部を狙っている。
トリガーにかかる指 トリガーふたつあって上の方のトリガーを指でひく カチッ

山田気付いて後ろを見る。稲森「あんだよこれ 撃てねーじゃん」

ハンドガンの後部のモニターに山田のレントゲン画像映っている。カチッカチッとまだトリガー引いている。

山田ビックリして床に転がり両手で自分をかばうような仕草をする。「わあっ!!わあっ!!
なッ何やってんだよっ」とさすがに半切れ状態。
稲森「いーじゃんべつにー なんだこれ わけわかんねー」

吉岡「おい・・・畑中ーっ」手前に畑中の下半身

カメラ引くと畑中の下半身だけが壁に向かって歩いて行く。みんな目で追う。壁に当たる畑中の下半身。


どこかの住宅街に畑中の上半身だけ浮かんでる。畑中「おい!!」

球体の表示 行ってくだちい。デジタルのタイムカウンターの時間が減っていっている。


マンションの部屋  畑中の下半身消えている。吉岡「畑中・・・・」稲森「消えた・・・」

玄野 稲森の頭の上部が消えてるの見つけ 玄野「あ・・・・」 稲森「あ?」

稲森 目の部分も消えてしまい「あっ あれっ」

吉岡頭の上部消えている消えている部分に手を当てて確認して「うおっうおおおおおっ」と唸っている。

玄野 西を見る。西腕の機会を触りピッと音がしている。頭からどんどん消えていく西。
西消えながらショットガンのスライダーをギャコッとスライドさせる。

犬部屋の奥に走っていく。犬を追って部屋の奥に走っていく岸本。

部屋に残ったのは加藤と玄野 加藤「どっどうする計ちゃんっ」「みんな消えちまった!!」
玄野 「あ」

加藤「えっ」「もしかして俺も?」加藤も消えていく。玄野「加藤・・・」加藤スッと消えてしまう

玄野ハッとして急に服を脱ぎ始める。「ちくしょう そっか時間あるか」

シャツのボタンをはずしていく「早く早く」そーとー焦っている表情。
球体のカウンターが時を刻み続けている。

岸本「え?」
犬を抱えて立っている岸本 手前に全裸の玄野 

岸本「や・・・・・・・」 玄野「え?・・・・・」

玄野「うっっわわあっ ええ?」焦る玄野。玄野頭から消えていく。


どこかの高台にある住宅街 部屋のみんなうろついている。 稲森「どこだよここ・・・」

加藤「あっ計ちゃん」空中に浮かんでいる玄野の頭出てくる。

玄野「やっべー!!やべえって!!」 加藤「何が?」
 

マンション部屋 岸本「きゃーっ」悲鳴をあげて奥の方に逃げていく。犬吠えている

玄野 肩まで消えている。手で床を探す。

住宅街 玄野二の腕まで出ている。「あっあった!!」

マンション部屋 玄野 消えながら手にスーツと靴と銃を持って消えていく。

住宅街  玄野 スーツなど持って全裸で立っている。 加藤ボーゼンとしてる

稲森「なんでてめー!!何脱いでんだよっ!!」 玄野 「あっ」「ちがうって」

 物陰に隠れてスーツを着込む玄野 「はずかしーまじコスプレじゃんこれー」


高台にある住宅街 下に電車が走っているのが見える。
山田「なんだろう・・・あれ・・・」

空によく見えるようにデジタルのタイムカウンターが光っている。

稲森「ゲームかよ・・・」 加藤「どうやってんだ・・・」

鈴木「馬鹿馬鹿しい」 山田「まあ・・・よくわかんないけど・・・」

山田「あれ何線ですかね?」 稲森「終わり?帰れんの?」
鈴木「最寄の駅を探そうか」

みんな歩いていく。加藤「何だったんだ・・・」玄野 「やべーどうしよこの格好」

玄野 ちらっと岸本の方見る。 岸本風になびく髪、美少女。

岸本「これから・・・帰るんですか?」「あの・・・名前」
玄野 「あ・・・玄野」

加藤「加藤 勝」 岸本「へえ・・・加藤さん・・・くん?」 加藤「どっちでもいいよ」

玄野 「あれ・・・」


みんな歩道歩いている。タクシーが来る。鈴木とヤクザ手を上げる。タクシー通り過ぎていく

鈴木「おいっ!!」「ちっ!!」 畑中「止まれよ!!こら!!」
 
稲森「さっきから何回乗車拒否されてんだよ。」


宇宙から見た地球 カメラがどんどん地上に降りていく日本 東京 多摩市あたり 1キロ四方を囲む
四角のエリアの縁が光っている。どんどんカメラが降りてゆき、みんなが歩いている場所が近づく。
さらにカメラ降りると地面に見えない境界線があることがわかる。

道路上の部屋の人々。

西「全員よく聞け!!」      みんな立ち止まって西に注目する。

西「あのカウンターをみろ!!」 空中のカウンター時を刻んでいる。

稲森「なんだよ、いきなりどうしたんだ 中学生」

西「あの時間内に、ねぎ星人を殺さないとお前ら全員死ぬぞ。」

玄野 ハッとする。山田「何?君仕掛け人かなにか?」「テレビ?」

西「そこからエリア外だ。 外に出ると死ぬぞ。」

鈴木無視して一人歩き続ける。稲森「中学生は微妙な時期だからなー」
みんな歩き出す。西を置いて歩いていく人々。

鈴木歩いていると、アラームが鳴り始める。耳の中に赤い光が点滅している。
鈴木 辺りを見回す。

吉岡も同じアラームが鳴り始める。やはり耳の中に赤い光が点滅している。
それぞれ、同じようにアラームが鳴り 耳の中に赤い光が点滅している。

山田「何これ?どっから鳴ってんの?」稲森「なんで、耳光ってんの?」

アラームがやたらと鳴って、みんな挙動が落ち着かない様子。
玄野「やばい!!引き返せ!!」
先頭を歩いている鈴木の頭がバンッとはじけ飛ぶ。そのままバタッと倒れる鈴木。

岸本「きゃあああああああああっ」悲鳴をあげる。

山田「わああああああああああ」

それぞれパニックになり立ちすくんで叫んだり、座り込んだり
アラームは鳴り続ける。
玄野エリア内に向かって走り出す。
加藤も岸本の腕をつかんで、玄野と同じ方向に走る。 畑中も吉岡も玄野達の方に走る

稲森も山田も叫びながら走る。アラームは鳴り続けている。

玄野走る。向こうに西 たたずんでいる。アラーム鳴り続ける。西に向かって走っていく。
玄野耳の光消える。

みんな西の所まで辿り着く。みんな息使い荒い。山田植え込みに嘔吐している。

西「わかったろ・・・・俺ら頭の中に爆弾入ってんだよ。」
西レーダーを見せる。「わかったら、さっさとこいつで ねぎ星人探せよ」

西 上を見上げる。そらに浮かぶタイムカウンター「あと45分しかないぞ」

玄野「お前・・・なんだ・・・なにもんだよ・・・」
西 黙ってニヤリと笑う。
加藤「おい!!」と西に駆け寄る。
西「ふん・・・・」腕の機械に触れピッという音とともにステルスモードに入り透明になって消える。
西いなくなる。
みんな息切れしている。加藤「はあ?!」と切れ気味に叫ぶ。

玄野空見上げる。カウンターが時を刻み続けている。

それぞれ辺りの住宅地を走り回って探している。

畑中「なんだ!!なんだよこれ!!」切れながら走る。

山田ボロいアパートが立ち並ぶ場所に入っていく。山田興奮している。 レーダー見ながら奥に入っていく

山田 息を殺しつつアパートのひとつの扉の前に立つ。山田必死の形相。
郵便受けによくわからない文字が書いてある。

山田手でドアをノックする。シーンとする。もう一度ノックする。

ドアの向こうから「ねぎだけで充分ですよ」と気味の悪い声がする。

山田「?」「あ・・・・え?」頭混乱してる。

キイッといきなりドアが開く。

中にねぎ星人が立っている。山田凍りつく。

稲森が数メートル離れた位置から「いた!!」と叫ぶ

畑中と吉岡と稲森と山田がドアの前のねぎ星人を取り囲む。 
みんな息が荒い 畑中「こいつか!!」稲森「うわ・・・何だこいっつ」
ねぎ星人右手に持った長ネギをかじりながら「ネギだけでいいです。ネギだけでいいです。」
と繰り返している。

稲森「うわ なんか臭ーぞ」「うわ くさっ」 ねぎ星人呼吸する度鼻から鼻水散っている。
スピースピースピーと音をさせている。耳からはかすかに湯気が出ている。
グチャグチャ音をさせて長ネギをかじっている。

山田「納豆の臭いかな?」 吉岡「なんだ!!こいつは!!」

ネギ星人 うつむいておびえた感じで「にっ2本でじゅーぶんですよ。2本でじゅーぶんですよ。2本でじゅーぶんですよ。」と繰り返す。

稲森「何が2本でじゅーぶんなんだよ」 山田「気持っち悪いなあああ」畑中「ちっ」

畑中「早くやっちまうぞ!!」畑中 山田の銃をぶんどる。

稲森ショットガンをネギ星人に突きつける。ショットガンのモニターにネギ星人のレントゲン画像が映る。
人間とは違う骨格と脳や血管などが映っている。

稲森「うっそ、こいつ ほんとに 人間じゃない」 

畑中 銃 ネギ星人の額につきつけ トリガーを引く。   なんともない。
畑中「おい!!なんだよ!!これ撃てねーじゃねーか!!」

ネギ星人ゲボッと吐しゃ物を吐き出す。地面にバシャッと飛び散る。

「うわあああっ」みんな後ずさる ネギ星人 ダッと横に走って逃げていく。

住宅街の細い道路を玄野と加藤と岸本走ってくる。
玄野ハッとする。横の路地からあの部屋の犬とびだして、玄野達の前をよこぎっていく。

加藤 犬に気をとられていると、また誰か同じ方向からとびだしてきて 加藤にぶつかる。

ネギ星人が加藤にぶつかってよろめいている。 加藤 ネギ星人と目が合う。

加藤驚く。ネギ星人パニックを起こしている表情
玄野「うわっなんだこいつ!!」岸本「きゃあああああっ」

ネギ星人 また走っていく。 玄野達から遠ざかっていく。

ネギ星人を追ってくる。畑中達「逃がすな!!足速いぞアイツ!!」

玄野 畑中達通り過ぎていくのを見ている。みんな 必死の恐ろしい形相

畑中達について加藤も走っていく。加藤「計ちゃん 岸本さんのこと頼む!!」

玄野「お・・・おお」岸本のことチラッとみる。

稲森 ネギ星人を壁に追い詰める。稲森「もらったあ!!」ネギ星人「ネギあげますっネギあげますっ」懇願する

稲森のショットガン チュイイイイイイイイイイと機械音する。

ギョオオオオオオオオオオンと派手な音がする。稲森「ひょおおおおおおおっ」
ネギ星人素早く横に逃げていく

ネギ星人の後ろで稲森ショットガン眺めながら「んだよー なんともねーじゃん 反動はいい感じだったのになあ」

ネギ星人の目の前に畑中と吉岡道を塞ぐ。ネギ星人立ち止まる。

ドオオオオオオンッ稲森がショットガンで撃った壁が時間差で大爆発する。稲森「わああああっ」倒れる

民家の塀がほぼ無くなるくらい瓦礫が飛び散っている。煙がもうもうと上がっていく。
稲森立ち上がる。瓦礫がカラカラ落ちる。
稲森「まじかよーっ はっはっはっはっは こーれ死ぬってーえっ 当たったらまじでーっ うっそだろーはっはっはっはっはー」
かなり興奮している。


畑中 吉岡 山田 稲森でネギ星人を取り囲んでみんなで銃をつきつけている。
稲森「引き金ふたつとも引けば撃てます」
ネギ星人「ネギあげます。ネギあげます。」と懇願する。
みんな撃たない       畑中「どうした・・・」  稲森「いや・・・・」吉岡「撃てよ」 山田 黙ってうつむく。

加藤走ってくる。みんながネギ星人を取り囲んでるのが見える。加藤驚く

加藤「やめろおおおおおおおおおおおおおお」と叫ぶ
 
ネギ星人のまわりピカッピカッと銃の出す光で照らされる。

加藤叫んだまま。

ネギ星人全身はじける バラバラになって緑色の体液が壁に飛び散る。

加藤 みんなに近づいていく。加藤「そんな・・・」「なんで・・・・」いまにも泣き出しそうな口調で

加藤 ネギ星人の残骸を見て「ううっふっ」おもわず口をおさえ しゃがみ込む。

加藤 涙があふれ出る。「うっうううう なんて・・・可哀そうに・・・・くそっ」

稲森「ふっふざけんな偽善者」 稲森「こっこいつ人間じゃなかった!!」「おっ俺はっこっこの銃のレントゲンで見たんだ!!」
かなり興奮している。

畑中「んなもん どっちでもいい。 これで終わりか?帰れんのか?」

山田「テレビだ・・・これは・・・テレビだ・・・いや・・・そうか!! これはアイヒマンテストだ!!アイヒマンテストだ!!」
自分に言い聞かせるように叫ぶ

稲森「あ」 近くの家の二階から見てる小学校低学年くらいの女の子。 みんな女の子の方見る。

加藤「あっ」

女の子「おかーさん 斉藤さんち壁こわれてるー」

稲森「は?」 みんな黙る なにか腑に落ちないみんな。

母親も女の子と一緒に顔出す。「あら!!ほんと!!どーしたのかしら・・・」

加藤「あっ!!あのっ!!」と親子に手をあげてアピールする。

母親と女の子家の中に入っていく。 みんなボーゼンとしてたたずんでる。

稲森「は・・・・はははははは・・・・」「くっくっくっくっくっくっくっ」
畑中「なにがおかしーんだよっ」
稲森「シックスセンスって映画のオチしってる?」

何者かがすごいスピードで道を進んでいる。 ギュンギュン角を曲がって物凄いスピードで加藤達に近づく。


みんなの後ろに2メートルを超えた大きさのネギ星人が立っている。 みんな振り向いて見てる。

ネギ星人アップ。逆光だが 涙を流してるのがわかる。ネギ星人「フ・オ・オ・オ・オ」と太く低い声

ネギ星人 畑中の前に進み出る。畑中見上げる。ネギ星人見下ろしている。目が合う 畑中「なんだ てめー」

畑中「てんめえ!!何ガンくれてんだ!! コラアアッ!!」
 
ネギ星人「ンンンンンン」こみ上げてくる「うぉオオオオオオオオオオ」物凄い轟音

吉岡 山田 稲森 加藤 それぞれ 顔に絶望が浮かんでいる。

ネギ星人「うぉオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」 畑中ゆっくり頭を後ろにひき

畑中 思いっきりネギ星人の顔面に頭突きをかます。

次の瞬間 畑中 額から血を滴らせながらのけぞる。

吉岡「撃て!!撃て撃て!!」稲森「あっええっ!?」山田「あっああっ」

稲森 吉岡 山田がネギ星人に銃をつきつけて取り囲んでいる。 ネギ星人は畑中の頭を片手で掴んでいる。
加藤はただ立ちつくしている。

畑中 頭掴まれたまま「まっ待て うっ撃つな・・・・」 ネギ星人の指内側に刃物のようなものついていて、畑中の顔に
多少めり込んでいる。

畑中「わかった!!わかった!!悪かった!!」

ネギ星人なんか、わけわかんない音をだす。悲しげにも怒っているようにも聞こえる。

畑中顔からダラダラと血が流れ出す。 畑中「あああああああああああ」

山田「わ・・・・あ・・・・・」 稲森「わあああっ」と叫びながらネギ星人に向けて銃を撃つギョオオオオオンと銃声がする

ネギ星人 畑中の頭もったまま横に畑中を振り 盾にする。 稲森「あ・・・・・」 畑中「う・・・・」

バアンッと畑中の胴体爆発して散る。


住宅街の路地 玄野と岸本走っている。玄野「加藤が心配?」 岸本「・・・うんっ」 玄野「へっ」

稲森 泣きながら何度も銃撃っている。 ネギ星人叫ぶ。 加藤 恐怖の表情。 血がゆっくり飛び散る。
ネギ星人の血がついた刃物のような爪が光る。血が飛び散っている。
山田 半笑いで銃を撃ち続ける。


加藤とネギ星人たたずんでいる。下は血の海みんな倒れている。 

ネギ星人ゆっくり加藤の方に振り向く。 加藤 絶望の表情 汗ゆっくり滴り落ちる。

ネギ星人 猛然と加藤に向かって爪を振りかざして走ってくる。

寸前でネギ星人 ダンッという本物の銃声とともに横に少し吹き飛ぶ。

吉岡 瀕死の状態ながら自分で所持していた本物の拳銃 トカレフをかまえている。銃から煙が出ている。薬莢が転がる。

吉岡ダンッダンッダンッダンッと連続でネギ星人に撃ち込む。ネギ星人撃たれるたびに横の壁に後ずさり、片膝をつき
前のめりに倒れる。

吉岡 カチッカチッカチッカチッカチッ まだ引き金引き続けている。銃を持つ手がだんだん さがっていく。吉岡も 前のめりに倒れる。

加藤たたずんでいる。「もう・・・いやだ・・・」「ううううう・・・・」「もう・・・いや・・・だ・・」疲れきった表情。

加藤ハッとする。 ネギ星人ゆっくり立ち上がる。

ビチャッビチャッビチャッネギ星人の足歩くたびに地面に溜まった血が跳ねる。加藤あとずさる。

加藤「あんたは・・・悪く・・・ない・・・悪いのは・・・俺達だ・・・」

ネギ星人 また凄い音を出す。 加藤を責めてるようにも聞こえる。

加藤「俺は・・殺し・・・殺しあったりとか・・・したくない・・・」

ネギ星人 轟音を出し続けている。爪をカチカチ鳴らしながら派手にジェスチャーみたいに腕を振り回している。

加藤「俺だって!!あんたの仲間助けたかった!!」「俺だって!!」

ネギ星人より激しく咆える。

加藤「くそう・・・わけ・・・わかん・・ね・・」 「死にたくない・・・歩が・・・待ってるんだ」

加藤 持ってるYガンをゆっくりかまえる。 ネギ星人激怒した感じで轟音を出す。

加藤「落ち着け落ち着け・・・俺落ち着け・・・」息使いマックスに荒い。

ネギ星人物凄い勢いで 加藤の頭めがけて 手を振りかざしてくる。

加藤ギリギリでよけ、ネギ星人の眉間に銃を押し当てる。

そのポーズのまま止まる。 ネギ星人 体から湯気が立ち昇る。加藤息使い荒い。

加藤「生き残れんのか?撃つと生き残れんのかよ!!」「撃つと家に帰れるのかよ!!」

「ちくしょう!!くそうっくそうっ!!」

加藤ゆっくり銃をおろす。「だめだ・・・」「やっぱだめだ・・・」 「だめだ・・・・」

ネギ星人猛然と加藤に襲いかかる。加藤よける。ネギ星人 叫びながら腕を振り回す。

加藤 低い柵にひっかかって後ろに倒れこんで、そのまま斜面を転がり落ちていく。


住宅街の路地 玄野と岸本 立ちすくんでいる。 岸本遠くを指差して「あれ・・・何だろ・・・あそこ・・・」

玄野もその方向に注目する。二人でゆっくりそこに向かって歩いて行く。

玄野「なんだ・・・・」 岸本「え・・・・あれ・・・なんか・・・なんか・・・やだ・・・」

玄野 ゾクッとする。驚いて怯えた表情。

遠くにネギ星人が背を向けて立っているのが見える。その足元には死体が多数転がっている。血の海

ネギ星人シルエット頭部にわずかに光があたっている。

岸本 手が小刻みに震えながら 玄野の二の腕を掴む。

玄野「やばい・・・」「引き返そう・・・・」と小声で無理やり搾り出すようにつぶやく。

玄野と岸本ゆっくり後ずさりはじめる。玄野 (気付かないでくれ)と願う表情 心臓の鼓動音が次第に大きくなる。

ネギ星人動かない。 玄野と岸本のあとずさる足元 二人とも 足がすくんで ぎこちない。

ネギ星人 少しずつ遠ざかる。心臓の鼓動音かなり速くうっている。

岸本「あっ」と小声で呟く。 玄野「あ・・・やば・・・」(やばい!!気付かれた!!来る!!)

玄野と岸本 身体の向き変えながら 岸本「どーしよ どーしよ」 玄野「はっ 走っれっ」

玄野「わあっ!!わあっ!!」おもわず恐怖で叫んでしまう

スローで必死で走る 玄野と岸本。汗が飛び散る。


玄野と岸本 走る 300メートルくらい後ろにネギ星人が追ってくるのが見える。

スロー 玄野アップ必死の形相 感じたことのない恐怖感。 走る走る。
玄野 走っている足元 靴のところどころに青い光が灯っている。

景色凄いスピードで過ぎていく。

住宅街で一人走る玄野。息使い荒い。 玄野 振り返る。

速度をゆるめる玄野。「追ってこない・・・」

走ってきた道。遠くに車がゆっくり曲がって通り過ぎるのがみえる。誰も追ってこない。玄野 息使い荒い。

玄野 ハッと何かに気付く。 「あのコ・・・あのコがいない!! ああ・・・うそだろ・・・」
玄野 彼女に申し訳ない。非常に後悔している表情。

ダッと100メートル向こうの角から ネギ星人が飛び出して曲がって走ってくる。

玄野 踵を返してまた走り始める。「わあああああああああああ」とおもわず叫ぶ

住宅街の路地を 全速力で走る玄野。10メートルくらい後ろを ネギ星人追ってくる。

玄野 走りながら「誰かあっ!!誰かっ!!警察呼んでくださいっ!!」と大声で叫ぶ。

ドンッと鈍い音が後ろから聞こえる。玄野 振り返る。

車が止まっている。 ガチャッと車のドア開いて若者二人出てくる。近くにネギ星人倒れている。

玄野「はっ 撥ねられてやんの・・・」息荒い 車の方に近づく玄野。

車の若者達「誰もいないじゃん・・・」  玄野「はあ?」

若者A「行こ・・・・」若者B「猫かなんか撥ねたかなー」

若者A ドンッと 玄野と肩ぶつかり 立ち止まって 玄野の方 見る。怪訝な顔

玄野「あの・・・携帯 貸して・・・ほしいんだけど・・・」

若者A驚いた顔

若者A「おいっ ここ何か!!ここ何かいる!!」 若者B「はあ? 何言ってんだよ」

若者Aの手 玄野を触ろうとするが、玄野よけつつ「ああ?」

若者A「透明な奴がいる!!」すぐそばで スクッと立ち上がるネギ星人
まったく気付かずに、若者B「どーしたんだよ・・・」と不安そうに呟く。

玄野ビクッとしてあとずさる。

ネギ星人 こちらを見ている。玄野怯えた表情。

ネギ星人 物凄い咆哮をあげ 車のボンネットを両手でたたく。ベコンッとボンネットへこむ。
若者達「うわあっ」「わあっ」と叫んであとずさる。


玄野 踵を返して走り始める。 ネギ星人 車のボンネットを踏み台にしてジャンプする。車、前に荷重がかかり
後部が持ち上がる。 若者たち また「わああっ」と叫んであとずさる。

路地を全速力で走っていく玄野。後ろにネギ星人追ってきている。ひたすら路地を走っていく玄野。

急に 行き止まりに突き当たる。玄野。 「ハッ」といいつつ振り返る。緊張マックスの顔

ネギ星人 角を曲がってくる。 スローで走って近づく ネギ星人。

スロー玄野息づかい荒い。諦めたかのように目をつぶる。汗したたり落ちる。

加藤の声が頭の中で聞こえる。「前はもっとこう・・・好戦的っつうか・・・鋭くってさあ」「怖いもんないって感じの・・・俺達のリーダーだったじゃん。」

スローで走ってさらに近づく ネギ星人。

玄野目を開ける。何か、決意したような表情
 
スーツに付いている複数のゲージが青く光り始め、キュウウウウーンと機械音がし始める

玄野の足元ダッと走り始める。ネギ星人の方向に必死の形相で走る玄野。「うおおおおおおおおおおあああああああ」 複数の青い光残像をひく

スロー ネギ星人に向かって走る玄野ネギ星人刃物がついている手を振りかざす。

スロー ネギ星人の刃物のような爪が玄野の頭に刺さる寸前。

ズサーーーーーーーーーッと地面を足からスライディングして滑っていく玄野。ネギ星人豪快に空振りしている。

玄野 ダンッと地面に手をつく。 玄野 勢いで立ち上がってまた走り始める。

玄野 走っていく ネギ星人後ろで振り返っている。

玄野 路地をすごいスピードで走っていく。次から次に角を曲がっていく。青いひかりの残像を引いていく

玄野のすぐ後ろまでせまっているネギ星人。 

スロー 玄野の太ももスーツに太い血管や筋肉みたいなものが無数に浮き上がっていく。 スーツに付いている丸いゲージのようなものが、青く光り中に色々な文字や図形が流れている。ヒュイーーーーーーンと音がする。

玄野 速度を上げ ネギ星人を引き離していく。

玄野 スクーターを追い越していく。  しかし、また後ろに迫ってくるネギ星人。

玄野 前を見る。  先に崖が見えてくる。どんどん近づく崖。下にマンションが建っているのが見える。

スロー すぐ、後ろに迫るネギ星人。

スロー ダンッと玄野の足ジャンプする。蹴った地面が砕け散って ゆっくり瓦礫が回転しながら散らばっていく。

玄野グーンッと高く空中を上がっていく。カメラ玄野の後ろから追う。そのまま下に建っているマンションに近づく
「わああああああああああああああああああああああああああ」
ベランダ側が見える。マンションの中で生活している人が見える。屋上を飛び越え地面に降りる直前まで、そのままカメラ ワンカットで追っていく。

バシュッと音とともに着地してる玄野の足もと。 靴から蒸気のようなものが出る。

玄野 道路の真ん中に中腰で着地したままの姿勢で立ってる。煙がうっすら残っている。

玄野ゆっくり前に転がる。そのままバタッと倒れて寝転がる。

加藤道路歩いている。疲れ切った顔。ふと前をみる。

玄野 寝転がって脱力した状態。震えている玄野 戦意を無くしている。

玄野ふと横に目をやる。 近くにネギ星人立ってる。

玄野 震えながら上半身起こす。肘がガクガクして力が入らない。

ネギ星人 低く唸りながら玄野のすぐ前で膝をつく。

玄野の顔に正面からゆっくり顔を近づけるネギ星人。低く唸り続けている。玄野諦めの表情。

グッと誰かの腕がネギ星人の首に滑り込み チョークスリーパーの状態になる。

加藤 ネギ星人に後ろから組み付いて首閉めている。「計ちゃん!!逃げろっ!!」

玄野ボーゼンとする。頭の中にひびく加藤の声「ここが、何処だかわかんねーけど・・・俺・・・計ちゃん・・・絶対・・・
無事に家に帰すから。 絶対・・・」

加藤 締め上げながら「はやく!!」

玄野「か・・・・・」

ネギ星人の爪 加藤の腕を切ろうとして。カチャッカチャッと音をたてる。

加藤「ああっ」と苦悶の表情。 ネギ星人に振りほどかれ、後ろに転がる加藤

玄野ハッとする。

加藤 右の手で左手の手首をおさえて「逃げろっ」と絞り出すようにいう

玄野 ガクガク震えてる。

加藤の手首から血が噴き出す。「ううっ」

玄野 世にも恐ろしい物をみたときの表情。

ネギ星人 片手で加藤の襟をつかんで持ち上げる。加藤血が噴き出している

加藤 目がうつろな状態。

玄野 物凄く息が荒くなってる。(他人の俺を身を挺して守ろうとするこいつを 何とかして俺が助けないと!!)
という表情

玄野 スーツの拳から肩に駆け上るように太い血管や筋肉のようなものが メリメリと盛り上がっていく。
ゲージに青い光がともる。キュイイイイイイと機械音がする。

玄野 スローで立ってネギ星人に向かっていく。

ネギ星人 スローで加藤を落としながら振り向く

スロー ネギ星人叫びながら玄野に襲いかかる。

スロー ガシッとネギ星人の腕を掴む玄野の手。

スロー ネギ星人もう一方の手で殴ろうとする。

スロー ガシッともう一方の手もネギ星人の腕を掴む玄野の手。

玄野とネギ星人 力比べのような状態になって組み合っている。玄野全身に太い血管や筋肉のようなものが 
浮き出ている。 ネギ星人物凄い轟音の咆哮をあげる。玄野のスーツ キュイイイイイイと機械音大きくなっていく。

加藤 倒れている。 すこし顔をあげる。 玄野がネギ星人と組み合ってるのが見える。

加藤 虚ろな目で微かに笑みを浮かべ「やっぱ・・・計ちゃん・・・すっげえ・・・」と絞り出すようにつぶやく。

玄野の顔のすぐ近くでネギ星人吼える凄い轟音

玄野 負けてない形相で「ちくしょうっ!!加藤!!」と叫ぶ

スロー玄野手の握力を強め、メリメリメリメリメリメリゴキンッという音とともにネギ星人の腕をへし折る。

ネギ星人左腕が折れてブラブラしている。ネギ星人痛そうに叫び左手をかばう仕草をする。

玄野「どうした!!きやがれっ!!」興奮している。

スロー ネギ星人もう片方の手で玄野の頭を掴む。

玄野の頭を掴んだ腕に力が入る。玄野「潰してみろよ!!」ネギ星人力の限り潰そうとする。凄い叫び

スロー玄野 頭掴まれたまま ネギ星人の腹を殴る。ズドンッネギ星人くの字になって体1メートルくらい浮き上がる。

スローネギ星人 体液が口から飛び散る。

玄野 ネギ星人の顔殴る。ネギ星人凄い勢いで地面に当たって横に転がっていく。

ネギ星人 倒れたまま 少し動いてる低く小さく呻いている。

玄野立ったまま見ている。息が荒い。

ネギ星人ヨロヨロとゆっくり立ち上がる。

玄野 ネギ星人の方に歩いていこうとする。

玄野の背後からYガンを持った腕だけがが空中に浮き出てくる。バチッバチッと放電が腕の表面を這うように走る

スロー Yガンから三つの銃弾が発射される。それぞれの銃弾はレーザーのひもでつながっており

三角形の形を成して飛んでいく。 

ネギ星人にからまるレーザーのひも。 三つの銃弾がネギ星人のまわりを何周もする。

三つの銃弾それぞれ地面にビシッとめり込む。

ネギ星人 その場にレーザーのひもでグルグル巻きにされ 動けなくなる。

西 歩きながら透明から次第に姿が現れてくる バチッバチッと放電が体の表面を走る。

玄野の方に歩いてくる西。 玄野「お前・・・何処にいたんだ?」

西「近くにいたよ ずっと・・・」

ネギ星人の前に立つ西 上空を見上げる。

空にタイムカウンター浮かんでいる。 あと、10分くらい残っている。

西「なんとか・・・時間内か」「あと10分」

西「その銃で・・・こいつ撃ってみろよ」

玄野「え・・・」とまどう

玄野 太もものホルダーから銃をはずす。

西「こいつ殺さないと終わんないよ。」

玄野とまどいながら、銃をネギ星人に向ける。

西「ほら時間ないって・・・早くしろよ。」

玄野 銃かまえたまま。ネギ星人をにらむ。

ネギ星人アップ 顎はずれて顔腫れて変形している。低く小さく唸っている。

玄野 引き金の指アップ震えてる。

西「馬鹿かよ・・・早くしろって」「家畜と一緒なんだぜ」
西「わかってるって・・・お前は俺と同じ人種だろ」

玄野 息使い荒い 銃おろす。

西「もしかして お前もそこに転がってる奴と同じ偽善者か?」「がっかりさせんなよ」

玄野「偽善者だと?」「この変態野郎が」

西「思ったより頭わるいんだな」

玄野「漫画とかゲームの世界に浸ってんじゃねーよ」「かっこ悪いっつの」

西「まあいいや・・・・」ネギ星人に向けて銃撃つ。ギョーンと機械音がする。

玄野 後ろ向いてうつむく。ネギ星人が死ぬところ見たくない感じで

玄野ゆっくりふりむく。

ネギ星人頭の半分上が消えている。上に向かって細いレーザーがのびていってる

玄野驚く

ネギ星人どんどん上に転送されていく。あっという間に上半身消える。

ネギ星人ついに消えてしまう。

玄野と西 空を見上げる。レーザー上空に消えていく タイムカウンターはあと5分くらい

玄野「なんだ・・・死んだ・・・のか?」

西「さあ・・・わかんねーけど・・・」

玄野「おまえ・・・全部わかってんのか?」

西「おまえよりはね・・・」

玄野「どうなる?  これから・・・」

西「・・・・まず・・・・部屋に戻って」

玄野「戻れるのか?」

西「あとは自由・・・家に帰ってもいいし」

玄野おもわず興奮して「帰れるって!!おい!!俺!!やっぱ死んでないのか?」

西「ああ・・・生きてるよ」 「まあ・・・待ってりゃわかるよ」

玄野 加藤の方に目をやる。「か・・・とう・・・」涙ぐむ。

加藤倒れてる。動かない。血だまりができている。

玄野 加藤のそばに膝ついて「こいつは・・・一緒に帰れないのか?!」

西「生きてるかぎりは胴体がちぎれても・・・部屋に戻れば・・・五体満足だぜ・・・あくまでも生きてりゃだけど」

玄野「うそだろ!?」

西「まあ・・・信じなくてもいいけどさ」

玄野 加藤を揺さぶる「おいっ!!加藤!!」 「おいっ!!起きろっ!!」

西 頭から消え始める。「あ・・・・」

玄野 振り向く。西の方見る。西 消えつつ「お先・・・」

玄野 加藤の上半身起こし加藤の顔を平手でパンパンたたく。 加藤目が虚ろなまま表情変わらない。

玄野「おい!!」「おいっ!!」

玄野たたき続けながら 頭からどんどん消えていく

玄野 頭消えてもまだ たたき続ける。

マンションの部屋 西がたっている。中央に 玄野の首だけ浮かんでいる。「加藤!!お前も来い!!」

玄野「帰ってこい!!加藤!!」どんどん現れてくる玄野の上半身。

道路上 玄野上半身消え 加藤ドサッと地面におちる。

マンションの部屋 玄野あぐらかいて うつむいて泣いている。嗚咽をもらしてる。

西 球体に向かって「おい!!ガンツ採点始めろ!!」

球体からレーザーがのびてることに気付く玄野。 

レーザーの先犬の四つの足の先が次第に出てくる。 現れる犬「ハッハッ」

西「ああ こいつ すっかり忘れてた。」 犬 そこら辺歩き回る。

玄野また何か気付く。 「あ・・・」

球体からまたレーザーがのびて空中に頭の上の方 出てくる。

玄野 立ち上がって「誰かまだいきてたのか」

次第に現れてくる頭。 玄野「あっ」 うれしそう

岸本首まで出てきている。

玄野と岸本目があう。 岸本少しびっくりするが すぐムッとした表情になり ふくれっつらで横向く。

玄野「あっ  あっごめん・・・本当に・・・あのときは・・・」

岸本後ろ向いてしまう。 玄野「でも・・・よかった・・・」

岸本無視。 玄野気まずい。 

玄野「家に帰れるらしい・・・」岸本ハッとする。

岸本振り向く「加藤君は?」 玄野うつむく 岸本「え?うそ・・・」

岸本 玄野に歩み寄る 「ねえっうそでしょ?」

球体の表示を見る玄野。 もうあと20秒しかない。カウンターの数字減っていく

犬 ワンッと吠える。

玄野と岸本犬の方見る。

レーザーが床に寝転がった状態の頭を描き出していく。

玄野と岸本表情が明るくなる。

加藤が寝た状態で出てくる。

玄野 加藤に歩み寄り 「加藤・・・やった!!よかった・・・」「生きてた」
 
加藤「あれ?・・・・」といいつつ 起き上がる。

玄野「俺達・・・帰れるんだぜ・・・・」

加藤「ほん・・とうか?」 岸本涙ぐんで加藤を見ている。

球体 マリオのステージクリアしたときの音楽がなる。 みんな注目する。
表示には それぢわ ちいてんをはじぬる タイムカウンターはゼロになっている。

西「ガンツが採点始めるぜ。」

玄野「はあ?ガンツ?」

加藤「この玉のことか?」

犬ガンツの前におすわりする。 玄野「お前つけたの?」 西「いや・・・前から」 玄野「前から?」

球体の表示アップ  犬0てん。やるき なちすぎ。 犬の証明写真。

加藤「やるきなさすぎって・・・そりゃそうだろ・・・ははは」 玄野「なんだこれ?」

犬 「きゅううううん」と鳴く。 玄野「落ち込んでんだ 」と笑いながらいう

球体の表示変わる。
巨乳。0てん。あし おそすぎ。岸本の証明写真。

玄野「巨乳って・・・・」 岸本「何これ!!!もーーーーっ」

玄野「なんだこれ・・・」

表示また変わる。
おっとこまえ。0点。おお おっとこまえ しにかけるとはなにごとじゃ。加藤の証明写真。

玄野「ドラクエ・・・・」 岸本「これ絶対うけ狙ってるよね。」

玄野「ちょっとドキドキしてきた」「俺なん点だろ?」 岸本「0点でしょ・・・」

表示変わる
西くん。10てん。 total90てん。あと10点でおわり。

西「ふん・・・・」

玄野「そっか・・・じゃあ俺は・・・」 岸本「だから0点でしょ」

玄野 期待の表情。

表示
どうてい。0てん。巨乳ばっかみすぎ

玄野「はあ?」「ああ?」

岸本 胸隠す。 玄野「え?えー?違うって!!」

表示消える。玄野「あれ?終わり?」

西 玄関の方に歩いていく。

玄野「ちょっと待てよ。聞きたいこと山ほどあんだけど。」

西「なんだよ・・・」「うぜえ・・・」

玄野「お前何者なんだよ。」「なんで・・・いろいろ知ってんだよ」

西「あ? 俺?」

西「俺は・・・・宇宙人だ・・・」

加藤 玄野 岸本 びっくりする。玄野「う・・ちゅ・・・ うっそだろ・・・・」

西「くっくっくっ うん  うそ」

玄野 「てめえ!!」加藤「お前なあっ」岸本「はあ?」

西「俺は1年前からここにきてんだよ。」

加藤「1年前?」 玄野「意味わかんね・・・」


西「俺がくるよりずっと前から・・・この部屋は 常に何人かずつ 死んだはずの人間が連れてこられて
ゲーム中に死んだらまた 補充して」

西「今回はやさしいミッションだった。今までもっと厳しいミッションをいっぱい見てきた。」
「俺はずっと生き残り続けてきた。」


玄野達 驚いている。

西「もう・・・いいだろ・・・帰る・・・」

玄野「俺は本当に・・・生きてんのか?」  加藤 玄野の方見る

西「人間はデータにしかすぎないんだよ。」

玄野「は?なんだそれ」

西「ガンツが以前ミスをしたことがある。」
「前にいた おっさんは家に帰ったらもう一人自分がいたって」「ガンツが間違って複製を作ってしまったんだ。」

玄野「ああ?」

西「さっきあの球にでていた 点数の意味がわかるか?」

玄野「なんだよ・・・」





西「あの点数には いろんな意味がある。点数を 集めることによって 自由にもなれるし 力を手にすることもできる。」

西「死んだ人間だって生き返らせることができるんだぜ」



玄野達 にわかに理解できない。


西「いずれ わかるって・・・生きてればだけど」と歩いていってしまう。

キイッ ガチャンッ 玄関が開いて閉まる音がする。

玄野達 顔を見合わせる。

玄野達玄関開けて出て行く。「開いた・・・」「おお・・・」玄野は私服着ている。

マンションのエレベーター降りていく。中。玄野達 玄野「タクシー拾うか」加藤「金持ってる?」

マンションの外 大通りタクシー止めようと 玄野達手を挙げている。「あっ来たっ!!」

タクシー通り過ぎる。玄野達「ああっ」「おいっ」 玄野「やっぱ見えてねーっ」

タクシー止まる。 かけよる玄野達「びびったあー」

走るタクシーの中  玄野達乗っている。
玄野「かえれるんだ・・・」「 さっきまで・・・地獄が続いてたのに・・・」
加藤「今は・・・考えたく・・・ない・・・」
岸本「うん・・・」

岸本の家の前タクシー止まっている。岸本降りている。

加藤 車内からバタンッとドア閉める。

岸本 加藤のこと見てる。少し寂しそうな表情。

加藤「じゃあ・・・また・・・」 「また・・・会うのかな?」

岸本 明るい表情になり「あたし 岸本 恵」

玄野「きしもと・・・」

発車してくタクシー。遠ざかる岸本。

玄野の住むアパートの前でタクシー止まっている。降りてる玄野 「携帯の番号教えてくれよ」加藤「あ・・ああ」

玄野「んじゃ・・・」  加藤「ああ・・・」

タクシー走っていく。玄野アパートの階段あがっていく。

岸本 家の玄関 ドア開けようとしてる。「あかない・・・」「なんで誰もいないの?明かりはついてるのに」

岸本 足元の植木鉢から鍵見つける。「あった」

岸本 ドア開けて入っていく。「お母さん?」


風呂のドアが開けっ放しになっている。 風呂のお湯が赤く染まっている。

岸本「そっか・・・あたし・・・」「自殺したんだっけ」

プルルルルルルルプルルルルルと電話のベルがなる。

岸本電話の受話器をとる。

岸本「はい・・・岸本です・・・」

母のこえ「詩織? やっと帰ってきたの?携帯つながらないんだもん」

岸本「や・・・詩織じゃ・・・」 母「今から病院来て。山内総合病院」

岸本「お母さん・・・あたしね・・・」 母「道わかるわよね」

母「恵が・・・おねえちゃんがお風呂場で倒れたの」

岸本「お母さん・・・あたし・・・生きて・・・」

母「大丈夫よ・・・さっき意識が戻った」

岸本「だって・・・うそ・・・」 母「本当よ一週間くらいで退院できるって」

西のこえ 頭によみがえる。「前にいた おっさんは家に帰ったらもう一人自分がいたって」「ガンツが間違って複製を作ってしまったんだ」

母「詩織?詩織よね?え?誰?えっ?」
岸本手元震える。

震える手で受話器置く。

玄関から女の子入ってくる。詩織「ただいま・・・ あ・・・おねーちゃん」

玄野の部屋 電気つける玄野  テレビ電源入る 玄野ベッドに座る。

玄野「ふーっ戻ってきた・・・もとの生活に・・・」

岸本 自分の部屋で声を出さずに泣いてる。机に涙がポタポタ落ちる。

詩織 電話してる「あっお母さん」「え?うん 今帰ってきた」

詩織「はあ?知らないよ 今帰ってきたんだもん」

詩織「ええ?うそ!!だって・・・いるよーおねーちゃん」

岸本 玄関から外に出て行く。 

岸本泣きながら走っていく。



パート2に続く