GANTZ原作者版脚本(前編)
パート2

登場人物
玄野 計(19)大学生 ごく普通の青年 少し世間をなめているところがある。
加藤 勝(19)フリーター 亡くなった両親の代わりに幼い弟を養っている。正義感が強すぎる。
岸本 恵(19)大学生 ミスキャンパスになるくらいの美少女
西 丈 一郎(14)反社会性人格障害。 狡猾。利己主義。

北条 政信(20)長身のイケメン 雑誌モデルをしている。
鈴村 貞代(18)素性わからない女性 髪が長く 前に垂らしているため。顔が見えない。北条のストーカー
杉本 かよ(65)普通の老婆
杉本 亮太(5)かよの孫

根本 鉄男(18)暴走族のヘッド 
沼田 春哉(18)暴走族
西川 伸介(18)暴走族
中島 幸輔(18)暴走族

ガンツ マンションの一室に置いてある黒い球体。
ガンツスーツ 黒く全身を包み込むダイバースーツのような服。銃弾をも通さない。車を軽々持ち上げる
ことができる。強化服

 

 


朝の公園のベンチで寝てる 岸本。

何者かの手が岸本の髪に触れる。
岸本目を覚ます。

ホームレスが気持ち悪い笑みを浮かべて間近でのぞきこんでいる。
岸本「きゃあっ」悲鳴をあげる。

岸本起きて走って逃げていく。 ホームレス「こんなとこで寝てたら 死ぬよー」


テレビの画面  地下鉄のホームでレポーターがしゃべっている。
「このホームで二人の青年が 線路に落ちた人を助けたあとすぐ 忽然と姿を消してしまったのです。」
 
テロップで、ミステリー地下鉄でホームレスを救った二人の青年がきえた?」とでてる。

玄野パン一口かじる。

テレビ画面 ホームにいる目撃者「あっち側まで走ってったんですけど 電車が来て見えなくなっちゃって」
「撥ねられたとこはみてなかったけどなあ」

別の目撃者「なんか・・・集団催眠みたいなもんじゃないんすか?」

玄野の部屋 玄野テレビ見ながらパンと牛乳食べている 。 テレビ「謎の青年二人は実在するのでしょうか。」

玄野かたわらに目をやる。
 
椅子の上にガンツスーツと銃が置いてある。


大学のキャンパス学生が行き来してる。

玄野 教室で教授の講義中 うつらうつらしている。

繁華街 岸本歩いている。 表情が不安げ。

玄野 廊下歩いてる。バッグ持っている。トイレに入っていく。 そのまま個室の方にはいっていく。

玄野個室トイレの中 バッグからガンツスーツ出す。 着替え始める。

 

誰もいない体育館 玄野一人で立っている。服はさっきと同じだが 首の部分ガンツスーツが少しはみ出している。

 玄野ダンッダンッとバスケのボール その場でドリブルしている。

ドリブル続けながら まわりを見回す。誰もいないか警戒している。

遠くにバスケットのゴールが見える。

玄野 ゴールに向かってドリブルしながら走り始める。

玄野ダンッとジャンプする。グングン空中高く上がっていき天井近くまで上がる。下に見えるゴール近づいてくる。

玄野そのまま 物凄いダンクシュート豪快にぶっ壊れるゴール。


玄野ダンッと下に降りる。ゴールの残骸バラバラ落ちてくる。「うっわ やっべ・・・」

玄野 逃げていく。


繁華街を歩く玄野。 玄野 表情が不敵に変わっていく。

玄野デパートを見上げる。


どこかのビルの屋上にいる玄野。あたりを見回す。「はあ・・・よし・・・・」

その場で軽くポンッポンッと何回かジャンプする。

玄野 向こうのビルの屋上を見る。 こっちのビルからけっこう離れている。

玄野走る前のポーズ少し上半身を前に倒して「ふーっ ふーっ」と息をはく。

両手でパンッとならし次の瞬間ダッシュする。

玄野ジャンプする。高くあがっていく。下に車や人が行き交うのが見える。

玄野「わあああやべええええ」 全然とどかない。

玄野 落ちていき、ビルの側面に当たり、落ちていく「わあああああああああ」下に車や人が行き交うのが見える。

行き交う人々の間に玄野ダンッと地面に着地する。人々驚いてる。転んでいる人もいる。 靴から出た煙が漂っている。

人々ざわつく。 「何?」「何?何?」「上から落ちてきた・・」

玄野 「あ・・・」やっべーってかんじで 「なんでも・・・ないです・・・」といいつつ人混みの間歩いて逃げていく。

 


繁華街 岸本歩いている 目に入るのは飲食店ばかり。 おなかが ぐうううううう となる。


岸本 ハッと何かに気付く。 玄野が通り過ぎていく。 追っていく岸本

玄野 歩いていく 岸本後ろからついていく。

岸本「なんだっけ・・・け・・・けいちゃん・・・」と小声でつぶやく。

岸本「あ!!あの!!」 と後ろから 玄野を呼び止める。

玄野 無言で歩いていく。 岸本「ちょっと!!」

玄野「あーいいです。どーもー」とかキャッチセールスかなんかと間違えて振り向きもしない

岸本「け・・・けいちゃん!!」 玄野 振り向く。

玄野「あ・・・」驚く


ファミレスの中 玄野と岸本 食事している。玄野「びっくりしたー」「ひとり?」 
窓の外もう暗くなっている。

岸本「うん・・・」必死で食べている。

玄野「買い物?」

岸本食べるの止めて。しばらく無言

玄野「ど・・したの?」

岸本「家出してきたの・・・・」

玄野「え・・・・?」「そ・・・なんだ・・・」

岸本 窓の外見ながら「今日・・・泊めてくれない・・・かな・・?」

玄野「ええ?・・・・」「いいけど・・・あっいいよ・・・いいよ・・・」びっくりしてキョドッている。


夜 玄野のアパート 玄野と岸本コンビニの袋持って部屋のドア開けている。

玄野の部屋 玄野と岸本テレビ見ている。 岸本「あははは」とテレビのバラエティ見て笑っている。

玄野 少し興奮をおさえつつ岸本の横顔にみとれている。

玄野「いい・・・の?・・・帰んなくて・・・」 

岸本「うん・・・」と暗い表情になる。「大丈夫・・・」

夜10時ごろ。玄野のアパートの前 車や人が通っていく。

玄野の部屋  風呂場からシャワーの音がする。 玄野ベッドに座ったままドキドキしている。

玄野「やべえ・・・すっげえ 緊張してきた・・・・」

風呂のドア越しに岸本裸で動いてるのが見える。」

玄野「あ!!」と何かに気付く。

コンビニの前 玄野入っていく。

コンビニの中 玄野興奮ぎみでなんかさがす。

コンドーム手にする。

岸本 湯船につかってる「ふう・・・お風呂・・・超入りたかった・・・」

玄野 アパートの階段あがっていく。「童貞じゃなくなる・・・すげー・・・」

玄野の部屋に入ってくる。 岸本もう出てきて服もきている。「あれ・・・?外いってたの?」「コンビニ?」

玄野「いや・・・漫画本・・・」 

岸本「漫画本?ふーん・・・・」

部屋でくつろぐ岸本と玄野

玄野「どう・・・する・・・」「布団・・・これしかないけど・・・」

岸本「え・・・どう・・しよ・・・」

玄野と岸本 シーンとする。

岸本「そのベッド・・・二人・・・寝れるかな?」

玄野「え?ああ・・・そーだねえ・・・なんとか・・・なるんじゃない?」


玄野のアパート 玄野の部屋電気消える。

一つのベッドに玄野と岸本寝ている。電気きえて暗い。

玄野めがランランとしている。岸本目をつぶっている。

玄野チラッと岸本を見る。

岸本寝返りうつ。玄野に背を向ける。「おやすみなさい」

玄野「おやすみ・・・・」(あれ?)って表情

玄野の部屋 静まりかえる。かすかに外を通る車の音

玄野 目開けている。岸本目をつぶっている。

玄野「あのさ・・・」

岸本「ど・・・したの?」

玄野「こんな状態で・・・何もしないのかな・・・俺・・・」

岸本 スースー 寝たふりする。

玄野「寝たふりすんな・・・」

岸本 沈黙。困っている。

玄野 沈黙。期待している。

岸本「帰ったら・・・家に帰ったら・・・まだ  あたしがもう一人・・・いたの」

玄野「え?」

岸本 涙ぐむ 「あたしって・・・何?」

岸本 涙こぼれる 「あたしには戸籍もない・・・帰る家も・・・親もいない・・・」

玄野 困って黙り込んでしまう。


朝 岸本の家の前 玄野と岸本立っている。 

もう一人の岸本玄関から出てくる。「いってきます」

玄野「あっ」驚く 二人とも物陰に隠れる。

玄野と岸本の方に向かって歩いてくるもう一人の岸本。

玄野「うわ・・・ほんとだ・・・まじ・・かよ・・・」

もうひとりの岸本 岸本と玄野の横を通り過ぎていく。

岸本悲しげな表情。 歩いていってしまう岸本。

 


古い木造アパート 

加藤の六畳一間 加藤の弟 加藤 歩(12)がちゃぶ台の前に座っている。朝食が用意されている。

加藤 タンスの上に飾ってある。両親の遺影に手を合わせている。

加藤も弟の向かいに座る。「食べるか・・・」 歩「うん・・・」

歩「また 鯵かよー・・・」

加藤「ばかやろう・・・鯵は味が美味しいから あじって名前ついたんだぞ・・」

歩「こないだ さかな君がいってた 知識なー」


加藤のアパートから出て行く加藤とランドセルしょった歩。「じゃあ」「じゃあね」と別れていく。


道を歩いている玄野と岸本。

玄野「なんで・・・もうひとり・・岸本がいるんだろ・・・」

岸本「・・・いいよ・・もう・・・」

玄野「え・・・」

岸本「考えてみたら・・・あたし・・・ずっと・・・お母さんのために生きてきた気がする。」
    「ずうっと真面目に勉強ばっかりして・・・機械みたいに・・・ほんとに勉強ばっかり・・・」

玄野「ふうん・・・・」

岸本「もうあの家の子じゃないって思ったら・・・」 「急に楽になった気がする・・・」

玄野「そっか・・・」

岸本「でも・・・あのわたしは、ずっとこれからも あの生活を続けなきゃなんないんだ・・・かわいそう・・・」

 

夕方の東京の街の景色

CDショップ 加藤レジのバイト仲間に「んじゃ・・・俺あがります」 バイト仲間「あ おつかれー」

加藤電車に乗っている。

住宅地の歩道 加藤歩いている。

加藤「ん?」

加藤首の後ろ触る。「なんだ・・・いまの・・・」


公園の近くを歩いている西。「お・・・」と首の後ろおさえる。

西 空を見上げ「きたか・・・・」とつぶやく

玄野のアパート 部屋の中 玄野と岸本テレビ見てる。

玄野「あ!!」 岸本「あ!!」ともに自分の首の後ろさわる。

玄野「なんか・・・今首んとこ・・・すっげー ゾクッてきた」

岸本「あたしも!!」

 

加藤 道を歩く。「あ・・・」 また転送が始まっている。頭が目のところまで消えている。

西 物陰に隠れる。頭 上の方から消えていく。「きやがれ・・・」と不敵に笑う。

岸本の上半身消えている。玄野「ちっくしょう!!またかよ!!」

玄野アップ 頭 上の方から消えていく。

玄野の視野 玄野の部屋から あのマンションの部屋にフェードしていく

 


マンションの部屋 12人の人間がいる。 加藤 岸本 西 犬 暴走族4人 老婆 子供 長身の青年
気味の悪い女性 

玄野 部屋に現れる。玄野「くそ・・・・」

マンションの窓の外から中で玄野達人々が動いているのが見える。

暴走族達 やたら走りまわっている「玄関もあかねーっ」「なんだこれ?」

玄野 新人達を眺めている。

長身の青年 北条政信が窓の外を見ている「東京タワー・・・・」

気味の悪い女性 鈴村貞代 奥の部屋の物陰から 北条を見ている。

老婆 杉本 かよ に 孫の 杉本 亮太が「おばーちゃん おうち かえりたいー」 とすがりついてる。

暴走族「なんで全員携帯つかえねーの?」「わけわかんねー」

暴走族のヘッド根本 鉄男が「おい!!どーなってんだこれっ!!」「誰か説明しろっ!!」 と大声で怒鳴る。

シーンとする。


玄野 加藤 西 岸本 黙っている。

暴走族「んだよ・・・イライラすんなー」「なんか言え!!こら!!」「俺らなめてんのか!!」


根本 北条にむかって 「おい!!そこのでけーの!!」

北条「俺が聞きてーっつの」

根本「・・・・ちっ」

子供 杉本亮太 「おーうーちーかえーりーたーいーっ」「おかあさんにあいたーいー」
と大声で泣き始める なだめる 杉本かよ

暴走族「うっせーな!!クソガキ なくんじゃねー!!」「殺すぞ!!」

余計 子供 大声でなく。

杉本かよ 子供抱きしめ「おばあちゃん きっと おうちに帰してあげるから」子供なきやまない

加藤見てられないという表情。

加藤立ち上がる。 

加藤「ここにいる全員が生きて家にかえるために・・・できるだけ俺の知ってることを教えたい。」

みんな加藤に注目する。

西「ちっ馬鹿・・・」

加藤「これから全員・・・武器を持って、違う場所に移動することになると思う」

暴走族「はあ?」「なんだよそれ」「意味わかんねーぞ コラ」

加藤「俺だってよくはわかってねーんだよ」「でも無理矢理にでもそうなっちまうんだよ」

北条「ゲームかなんかか?テレビ番組の・・・」

加藤「いや!!テレビでもゲームでもない」

根本「んで・・・この先どうなるんだよ」

加藤ちょっと恥ずかしそうに「宇宙人・・・と・・・闘わなきゃいけない・・・」


暴走族 大笑いする。「うちゅーじんってかよ!!」「はははははは」「ばあーっか」「こいつ いっちゃってるぜ」

加藤「前の回の人間も最初馬鹿にしてた」 岸本「みんな死んだのよっ」

暴走族「宇宙人遭いてー」「ちっ 結局なんだっつうんだよ」「よくわかんね」

加藤 玄野に「計ちゃんあの黒いスーツ・・・なんか・・・意味あるんだろ・・・」

玄野「ああ・・・あれ着てなかったら生き残れないね」


ガンツから音なり始める。 ラジオ体操の曲。 
暴走族「わあっ」「びっくりしたー」「なんだよー」

みんなガンツの周りに集まっている。
  暴走族「はあ?」「何だこりゃ」「てめえ達の・・・」「理屈なわけだす だって 」「ばっかじゃねえの?」

ガンツに表示でている。
てめえ達の命は無くなりました。新しい命をどう使おうと私の勝手です。という理屈なわけだす。


根本 ガンツの前 「おっ」

ガンツの表示変わる。
てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい

田中星人。 証明写真出ている。歌手の田中星児さんそっくりだが、質感はロボットっぽい。


ガンツを取り囲む暴走族「田中星人だあ?」「なんだこれ?」

ガシャッという音とともにガンツ開く。 暴走族「わああっ」と驚いてあとずさる。


みんな それぞれ銃触ったり スーツをケースから出したりしている。

玄野 スーツケース開けてる。中が空。

玄野せっぱつまった表情 汗が頬をつたう。「やべえ・・・部屋に置いてきちまった・・・・」とつぶやく。

加藤スーツをみんなに持ち上げてみせ 「これを着ないと生きて帰れない。一人ずつ玄関の前で着替えよう。」

暴走族「馬鹿かよ」「着るかこんなの だっせえ」

暴走族以外みんな 加藤のこと信じて一人ずつ着てる 加藤スーツ着てくる「次の人・・・」北条「じゃあ」

玄野 座ったまま切羽詰まった表情。

老婆と子供もスーツ着てる。 岸本も。北条も。北条「これ・・・上に服きてもいいんだよな」


西 玄野と目があう

西「ん?」

玄野「あ・・・」

西「まさか・・・持って帰ったのか・・・」「ははは」

玄野 言い返せない。

西「はい 一名死亡決定」 親指で自分の首を切る仕草をする。

玄野うつむく 心臓の鼓動早くなる。

加藤「計ちゃんまさか・・・スーツ・・・」玄野に歩み寄る加藤。

玄野 泣きそうな顔「忘れてきちまった・・・」

犬もスーツ着ている。

加藤 西に「おいっ なんとかなんないのかっ」 西「ならないね・・・」

玄野「あっ」 もう転送始まっている。玄野どんどん消えていく。

玄野 銃を手探りで掴む。

川のすぐそばの道に立っている玄野。「くそっ」「くそっ」
空にはタイムカウンター浮かんでいる。


玄野 ふと横に目をやる。

3メートル先くらいに、田中星人歩いてくる。買い物袋下げている。ウィイイイイ ウィイイイイと機械音。
田中星人の足元には、飛べない小鳥みたいなものが歩いてついていっている。

田中星人だんだん近づく。

玄野 その場で凍り付く。


玄野 銃を後ろに隠している。

田中星人 田中星児さんをロボットにしたような顔がはっきり見える。笑顔を浮かべている。  玄野の近くを通り過ぎる。ウィイイイイ ウィイイイイと機械音。

玄野 田中星人の背中を見ている。

玄野 (後ろから銃でやるか。という考えが浮かぶ。)そんな表情。

玄野 銃を 田中星人の背中に向け ゆっくり後を付いていく。

玄野 銃のトリガー半分引く。すると銃のモニターに田中星人のレントゲン画像が出る。背骨や頭蓋骨 脳などが見える。

玄野(こいつ 生き物だ!!)という驚きの表情。

玄野 銃かまえたまま 歩いていく。 撃つのを躊躇している。

玄野ふと自分の肩のあたりに 違和感を感じて 見る。

気味の悪い小鳥が玄野の肩をブツッブツッとついばんでいる。

玄野 驚いてつい「わあっ!!わっ!!」と叫んで 小鳥を銃でこそぎ落とそうとする。

小鳥 肩を這い回ってよける。

玄野 ハッと何かに気付き前をみる。

田中星人 立ち止まっている。 ウィイイイイという機械音とともに振り向く

田中星人笑顔で「裕三君?」と田中星児さんの声で聞く。

しばし凍り付く 玄野 「は?」

田中星人「裕三君?」

玄野 恐ろしさで息使いが荒くなってくる。

田中星人 少し目元が怒ったような感じになり「裕三君?」

玄野「ち・・・・違います・・・」と苦し紛れにいう。

田中星人ウィッウィイイッという音とともに向こうをむく。

近くに橋の上に部屋の人々全員出てきている。暴走族以外はスーツを着ている。暴走族二人だけショットガン持っている。「なんだよ!!ここ!!」

加藤「みんな!!集まってくれ!!」  暴走族 無視「帰れんじゃん」「帰れるぞおい!!」


田中星人と玄野立ち尽くしている。 ウーーーーン ウーーーンと機械音鳴っている。小鳥自由に歩き回っている。

玄野 ゆっくり後ずさる。

田中星人ウィッという音とともに少し頭だけこちらに回し。

田中星人笑顔で「かんたろーっ」と歌い「はい!!一緒に!!」という

玄野「は?」

玄野 どうしていいか迷う。黙ってしまう玄野。

田中星人ウィッウィイイという音とともに頭が向こうをむく。

玄野ほっとする。

田中星人ウィッとまた頭こっちにむける。

田中星人 ゆっくりこちらをむく 完全に怒っている表情。

玄野 うっ とたじろぐ。

玄野 ゆっくりそのまま強引に後ずさっていく。

田中星人 玄野の後をゆっくり追ってきながら。「かんたろー」と歌う。

玄野 踵を返して「わああああああああ」といいながら。早歩きする。


加藤 何かに気付く

向こうから玄野と田中星人が歩いてくる。 玄野 早歩きそーとーパニクっている。 田中星人怒りの表情。

加藤「計ちゃん!!」岸本「玄野君!!」

橋の真ん中でみんな 玄野と田中星人を取り囲んでいる。
加藤「みんな離れてっ」  暴走族「なに?宇宙人ってこれかあ?」

田中星人 怒りの表情。

加藤「計ちゃん・・・走って逃げてくれ  俺が止める」

玄野「加藤・・・・」

加藤「みんな離れてくれ!!」

田中星人 何かに気付いた感じで後ろにウィイッと振り向く

後ろ誰もいない。

田中星人 ゆっくり口を開けキョエーーーーーーーーッと凄い轟音とともに口から衝撃波を放出する。
みんな 凄い音に おもわず耳を塞ぐ。

西がところどころ実体化しながら 衝撃波にふきとばされ 橋の柵に叩きつけられる。西 「ううっ」とうめき声出す。

田中星人ウィイイウィイイと西の方歩いて近づく。

西 ところどころ実体化しながら立ち上がる。銃を持ち上げ田中星人にむける。

田中星人また衝撃波をだす。キョエーーーーーーーーッ

西 衝撃波に吹き飛ばされ、橋の柵を突き破って川に落ちていく。

田中星人 シュゴゴゴゴと 足から水蒸気出して 少し飛び上がり速度を増しながら、落ちた西の方に降りていく。

玄野達 柵ごしに下の川をのぞく。暴走族「なんだ今の?」 

西 川に 下半身まで浸かったままバシャバシャ歩きながら銃を何度も撃っているギョーンギョーンと機械音してる。
田中星人は水蒸気だして宙に浮いたままよける。

田中星人の近くの水面ゴパアッと銃の着弾により水柱が上がる。 田中星人よける。

西バシャバシャ走る。 田中星人 水面の上少し浮いたまま西を追う。

玄野達 川を橋の上からのぞき込んでいる。 玄野「一瞬見えたけど・・・あれ・・・あの中学生だよな」

田中星人 キョエーーーーーーーーッ衝撃波出す。

西のまわり衝撃波で水柱がザパアッと豪快に上がり、西はうでをクロスしてようやく吹き飛ぶのを耐える。
西「ぐううううっ」とうめく。

西 完全に姿が現れる。バチッバチッと放電が体に沿って這い回っている。

「ちっ」カチッカチッと腕に付いた機械のスイッチ押し続けている。

加藤達「あっあいつだっ」「出てきた!!」「西!!」

西 銃かまえる「ぶっ殺す。」

西 ギョーンギョーンと撃つが田中星人横に高速で移動していく。

田中星人の移動していくすぐ後から、ゴパアッゴパアッと着弾の水柱がいくつも上がる。

田中星人キョエーーーーーーーーッ衝撃波出す。

西 またもろに衝撃波くらい後ろに吹き飛ぶ。バシャーンッと落ちる

西「くっそ!!銃が!!」銃を落としてなくす。バシャッバシャッと探す。

田中星人 西のすぐ横で口開けている。西 気付く。

田中星人コーーーーーーーッ衝撃波発射する寸前。

スロー西 凄い勢いで水しぶきあげながら 田中星人の頬を殴り飛ばす。

吹き飛んでいく田中星人。壁に当たって川に落ちる。

西 立ち上がる。息使い荒い。

西 何かに気付くヒュウウウウンと機械音がしてスーツのゲージの光が暗くなっていく。

西 スーツのゲージからドロッと黒い粘液が出てくる。

いたるところのゲージから粘液がでる。


西 上を向く「誰か!!」「誰か助けろっ!!」

上に加藤達が見てる 暴走族「ははは 助けろだってよ。」「ばーか」

西「スーツが!!スーツが死んだ!!」

ザバッと田中星人水から上半身出す。

玄野「どうする・・・加藤・・・」加藤迷った顔

田中星人ザザザザザと水に浸かったまま 西に近づく。西「わっわっ」と叫びつつザバッザバッと逃げる。

加藤 後ろに何メートルかさがる。岸本「加藤くん?」玄野「加藤・・・」

加藤助走つけて川にむかってジャンプする。

スロー空中の加藤 下に西に近づく田中星人が見える。

スロー 西の直前で田中星人衝撃波を出している。

落ちながら加藤(間に合わない)という顔。

スロー西アップ衝撃波くらって目のまわりに血管が浮き出て充血していく。

スロー西 目と鼻と口と耳から血が噴き出す。

加藤 西と田中星人の上から水に飛び込む。凄い水柱があがる。

橋の上から 岸本「加藤君っ!!」玄野「加藤!!」暴走族「なんだよ あいつ・・・」


水面荒れている。 誰も見えない。西も田中星人も加藤も水の中にいるようだ。

玄野「加藤・・・・」

ザバッと加藤が田中星人鯖折りの状態で抱きしめたまま水から立ち上がってくる。

玄野「加藤!!」 岸本「加藤君!!」

加藤スーツ全体に筋肉や太い血管のようなものが無数に盛り上がっている。ゲージが全部青く光っている。
田中星人動けずに首から上だけ小刻みに動いている。

加藤の腕スーツ複雑により盛り上がる。キュイイイイイイと機械音する。ミシッミシッと田中星人からきしむ音がする。

田中星人下にむけずに、空中にむかってキョエーーーーーーーーッキョエーーーーーーーーッと何度も衝撃波出す。衝撃波の度、田中星人抱いたままよろめく加藤。

玄野「大丈夫かーっ!!」

加藤よろめくが持ち直す。

加藤さらに締め上げる。田中星人の胴体メキャッという音がしてへこむ。

田中星人ギョエエエエエエエエエエエエエエエエエエッと叫ぶ。煙が首のすきまからプシューーーーーッと出る。

田中星人首がクルクル回る。

加藤 これでもかという表情。

田中星人の頭バカッと開き中に鳥の頭みたいなものが見える。煙吹き出る。緑の粘液がこぼれでる。


凄い勢いで、ズルッと羽のない大きな鳥のような鳥人間が田中星人の開いた頭から飛び出てくる。

鳥人間 水に落ちて。二本足で水に浸かりながら 逃げようとするが力尽きてしまう。

加藤 田中星人の抜け殻もったまま 「おわった!!」

玄野「終わったのか!!」岸本「加藤くん!!すごい!!」 玄野 岸本の方見て 微妙な表情。

橋の上 みんな、倒れている西を取り囲んでいる。

加藤「大丈夫か!!」「終わったぞ!!」と西にむかって大声で叫ぶ。

西 顔血まみれ。反応ない。

玄野「まさか・・・おい・・・死んでんじゃ・・・」

暴走族「死んでるよ。 見ればわかんだろ・・・」

岸本「うそ・・・・・」

老婆 「見ないの・・・・」と孫の目を塞ぐ。

加藤「おい!!」と西を揺さぶる。

加藤「おい!!これから俺達はどーすりゃいいんだよ!!」といいながら揺さぶる。

西 反応なく首ダランとうなだれる。

玄野「西・・・が・・・死んじまった・・・」

暴走族「何がどうなってんのか・・・」「いいや・・・帰ろう」「関係ねえ」帰り始める。

加藤 がっくりきて 呼び止める気もしない

玄野 空を見上げる。タイムカウンターあと40分くらい「まだ・・・終わってねえ・・・のか・・・」

岸本「これ・・・レーダーにまだいっぱい・・・」と腕に付いた機械見せる。

玄野「まだいる・・・いっぱいいるぜ・・・おい」緊張した表情でいう

老婆と孫、北条も帰り始める。 

加藤 老婆と北条の方にむかって「駄目だ!!帰ろうとすれば 死んでしまう!!」

老婆と孫、北条 ちょっと立ち止まるが、また歩いて行ってしまう。 その後から貞代歩いていく。

加藤と岸本と玄野の3人が残る。西は死んでいる。

加藤「くそっ・・・」玄野「どうする・・・?」

玄野 空のタイムカウンター見ながら「このまま・・・時間切れでも全滅しちまうんだろ」

加藤「計ちゃんと・・・岸本さんはここに居てくれ・・・」

玄野「え?」

加藤「俺だけで・・・なんとか・・・やってみる。」

玄野「加藤・・・」 

加藤「計ちゃんをここに引きずり込んだのは俺だから・・・」

加藤「計ちゃんはどうやっても生きて帰したい」

玄野(大丈夫なのか?)という顔。

加藤 レーダー見ながら、みんなが帰った逆の方向に走っていく。

岸本もすぐ加藤の後ろをついていく。加藤走りながら振り返る。岸本「足手まといにならないから・・・」

玄野 西の死体と残る。「なさけねえ・・・・」


道路を歩いてる 暴走族と 老婆と孫と北条と貞代アラームやたら鳴っている。みんな耳の穴が赤く光っている。

暴走族「なんだ なんだ おい」 「なんだ この音」「耳ひかってんぞ」「おめえもだっつうの」

北条 なんとなく危険な予感がする。

孫「おばーちゃん 耳光ってるよ」

アラーム音大きくなってくる。

暴走族「腹減った・・・吉牛で食ってかねえ?」 「おおっいいねえ」 「ああうるせーこれ」

暴走族 ダッと走り出す。「ケツの奴のおごりな!!」

アラーム音テンポ早くなる。走っている暴走族達 「てめえはやすぎっ」「へっへっへっへっへ」

トップ走ってる奴の頭バアンッと爆発する。

首ないまま 惰性で走りながら倒れる。


みんな悲鳴をあげる。「わあああああ」「きゃああああ」「どっかから撃ってきてる!!」「ふせろ!!」

北条「こっちだ!!」「元の場所にもどれ!!」


住宅地 加藤と岸本走っている。加藤「近い!!近いはずだ!!」
辺りを見回す。

橋の上みんな戻ってくる。玄野「あ・・・」

加藤と岸本 立ち止まっている加藤「この辺のはずだ」岸本「うん・・・」探す。

住宅地 誰かの家のガレージ 老婆と孫入っていく。老婆「ここにいよう」

加藤振り返る。

「あっ」すぐそばの角から2体の田中星人歩いてくる。小鳥も大量に歩いてくる。

岸本振り返る。

違う角から3体の田中星人歩いてくる。


加藤と岸本 田中星人に取り囲まれる。

岸本息使い荒くなる。「えっとっ」

加藤一体の田中星人にタックルして倒す。「こーやるんだ!!見といてくれ!!」

タックルされた田中星人 壁にガンッと頭うちつける。加藤抱きついたまま締め上げる。
田中星人頭小刻みに動かす。

岸本を無視して田中星人4体加藤を取り囲む。 岸本どうしていいかわからない。

加藤の頭のまわりを田中星人の顔が取り囲んでいる。みんな口開ける。

加藤「うっ」と呻く。

田中星人全員でキョエーーーーーーーーッと衝撃波出す。

加藤「ぐうっ!!」とすごい衝撃に思わず叫ぶ。空間ビリビリと震えている。

加藤と田中星人達のまわり衝撃波で壁や地面崩れて飛び散る。

田中星人1体頭が吹き飛ぶ。

田中星人達 一斉に岸本の方見る。

岸本 銃構えている。撃った後の銃光が消えながら。ウウウウンという機械音。息使い荒い。「加藤君は殺させない!!」と叫ぶ

岸本「加藤君のためなら!!」

田中星人 加藤が捕まえているやつ以外 岸本の方向にむかって動いていく。

一体の田中星人の背中から誰か手をまわしてくる。そのまま 田中星人の腹を締め上げ持ち上げる。

北条「こーやんのかよっ!!」と田中星人後ろから持ち上げている。

北条締め上げる。メキャッと音がする。

北条の持ち上げてる田中星人の頭開いて 鳥人間が出てくる。

田中星人2体連続で上半身爆発する。バタッバタッとそれぞれ倒れる。

岸本の銃撃った後状態。ウウウウンと機械音

加藤の捕まえている田中星人からも鳥人間出てくる。

2体の鳥人間むこうに走っていく。が、力尽きバタッバタッと倒れる。


橋の上 玄野 暴走族に取り囲まれてる。根本「その宇宙人全部殺さないと俺らも死んじまうってかよ」

玄野「ああ・・・そうだよ」

暴走族の2人ショットガン玄野に突きつける。「その銃わたせ」

老婆と孫が隠れているガレージの前。加藤と岸本と北条 「あっ」


ガレージの外まで血が流れ出している。

ガレージの中。老婆、孫をかばうような姿勢で動かない。 

加藤「ああっくそっ・・・・」北条「だめか・・・・」岸本「ひどい・・・」

住宅地の路地 玄野 暴走族達にショットガン突きつけられたまま、歩いている。

暴走族レーダー見ながら「この辺だろ」「おい馬鹿トロトロあるいてんじゃねえ!!」と玄野の尻を蹴る。


古い木造アパートの前にくる。暴走族と玄野。

暴走族「ここがくせえ」 「あのアパート宇宙人いるんじゃねーか?」

玄野「はっ 宇宙人殺すつもりなんだ」馬鹿にしたような笑みをうかべる。

暴走族「お前がな・・・」「お前だっつの」「ばーか」

玄野「はあ?」

暴走族「は?じゃねーよ 早く入って見てこいっつってんだよ」

玄野「銃一丁くらいくれよ」 

暴走族「駄目だ・・・」 「いいよ いいよ くれてやれ」「いいのか おい」

玄野ショットガンもらって

古いアパートの中入っていく。

アパートの玄関 玄野立っている。

階段上って行く玄野。ギシッギシッと床がきしむ音がする。「どうせいるかよ・・・こんなとこ・・・」

玄野「どうやって・・・あいつらをまくか・・・・」

玄野 2階の廊下ギシッギシッと歩く。

「裕三君?」と声がして 

玄野 足を止める。

玄野下を見る。

小鳥達が歩き回っている。

ドア キイッと開いて田中星人出てくる。 キイッキイッと連続で2体田中星人出てくる。顔には張り付いた笑みが浮かんでいる。

2階の廊下 奥のドア以外のドアから田中星人出てきて玄野を取り囲んでいる。顔には張り付いた笑みが浮かんでいる。 床には小鳥が無数に走り回ってる。

奥のドアゆっくり開く

玄野 ゾクッと寒気がする。

奥のドアの中。あぐらかいている大きい鳥人間ボスの背中が見えている。下に煙りの層ができている。
かすかに田中星児さんの歌流れている。 小鳥 卵から次々に生まれている。

玄野 (俺 死ぬかもしれない)という表情。

玄野を取り囲んだ田中星人達「裕三君?」「裕三君?」「裕三君?」「裕三君?」と口々に言いだす。

玄野(またかよ)という表情。でも緊張感は増していく。

田中星人「裕三君?」「裕三君?」と言い続ける。

玄野「はい・・・・」「裕三です・・・・」と苦し紛れにいう。

田中星人達 ウィッ ウィイッ ウィッとそれぞれ 首だけ小刻みに動かす。

田中星人「スイカの名産地ー」と歌う

玄野(今度はなんだよ)という表情

田中星人「きたかーぜこぞうの」と歌う

田中星人「さわーやーかーな」と歌う

玄野パニクっている表情。

玄野の肩にまた小鳥2匹上ってくる。

小鳥 玄野の首をブツッブツッとついばみ始める。 玄野思わず「あっ」「いってっ」と声が出る。

田中星人達それぞれ歌っている。 

玄野 首をついばんでいる小鳥をゆっくり掴む。首からひきはがす。

小鳥ギーッギーッと大声でなき 足をばたつかせる。

玄野焦っている表情。小鳥ギーッギーッと大声でなき続ける。

田中星人達 次々に表情が怒りに変わっていく。

玄野 ますます切羽詰まっていく。小鳥ギーッギーッと大声でなき続ける。

玄野 小鳥床に放しつつゆっくり後ずさりはじめる。

 奥の部屋の 大きい鳥人間ボスの背中 少しずつ遠ざかる。

玄野の足 小鳥を踏んでしまう。 

踏まれた小鳥ギューーーーーッと大声でなく。

玄野「わっ」

玄野足をあげる。小鳥ギューーーーーッギューーーーーッとなきながら走り回る。

玄野 恐る恐る 奥の部屋のほう見る。

大きい鳥人間ボス ゆっくり振り向く。恐ろしい凶暴そうな顔。くちばしのはじからチューブがでて後頭部の機械に繋がっている。小鳥の声ギューーーーーッギューーーーーッと鳴き続けている。


奥の部屋 大きい鳥人間ボス 立ち上がっている。 田中星人達 全員怒りの表情を浮かべている。

玄野 恐ろしさで震え始める。

大きい鳥人間ボス ぐうっと 身をかがめて ドアからゆっくり出てくる。物凄く大きい体。身長2メートル以上ある。

玄野 恐ろしさで涙ぐむ。歯がガチガチなる。

大きい鳥人間ボス少し身をかがめながら。 玄野に近寄ってくる。

玄野見上げる。

大きい鳥人間ボス 天井に頭つかえている。 物凄くでかくて怖い。 玄野を見ている。
グルルルルルルと低く猛獣のようにうなり声させている。

アパートの前 暴走族 「なんだアイツ何やってんだ」「死んでたりして」「ほんとに ここいんのか?」

加藤 岸本 北条 道をはしっている。
レーダーアップ。加藤「全部ここに集まってるぞっ」

玄野「死んでたま・・・るか・・」とつぶやき。ショットガンを持ち上げる。

大きい鳥人間ボス かがんで玄野に顔近づける。グルルルルルルと低く猛獣のようにうなり声させている。

玄野 涙がこぼれ落ちる。 恐ろしさで震えている。心臓の鼓動早くなっていく。

大きい鳥人間ボス グオオオオオオオオオオオオオと物凄い轟音で吼える。
ビリビリと空気が震える。 電球 パンッパンッと割れていく

電気消える。

玄野自分の足元にむけてショットガン撃つ ギョーンと機械音。銃の出す光が玄野の顔を照らし出す。

玄野 四方に向けてギョーンギョーンギョーン 何度も ショットガン撃つ

スロー大きい鳥人間ボス 玄野の頭に食らいつこうとする。

スロードドンッと爆音とともに玄野の足元爆発する。

スローアパートの1階天井が割れて玄野落ちてくる。

暴走族「なんだおい!!」「うおっ」 アパートの1階にドンッと落ちる玄野。

アパートの1階 煙とともに破片バラバラ落ちてくる。 玄野うずくまりつつ「やった!!」息使い荒い

玄野の周りの壁ミシミシミシッと音をたて、ヒビが派手に入っていく。

玄野「やっべえっ!!」

玄野 「わあっ」立とうとするがすべって「うわっ」 床に手をつく。

玄野四つん這いになっている。 メキメキメキメキと凄い音がして壁から煙いたるところから吹き出す。
地響きがしてくる。 玄野「わあああああ」

アパートの外 メキメキメキメキ きしむ凄い音。 暴走族「おい!!」「なんだ!!なんだ!!」と後ずさる。


2階至る所(玄野がさっき撃ったところ)が爆発する。

大きい鳥人間ボス 凄い轟音で吼える。廊下の壁倒れてきて 田中星人達潰されていく。

玄野玄関に向かってドタドタ走る。どんどん崩れていく壁や天井

玄野外まで走りでてくる。

スロー アパート ベキベキベキと全体ひしゃげる。 玄野走り出ている。

ズズズンッと凄い轟音とともに アパート全体がつぶれる。 暴走族みんな転んでいる。玄野そのまま走っていく。

暴走族 唖然としている。 潰れたアパートから煙り立ち上る。

玄野ショットガン持ったまま中腰で立ったまま首だけ後ろ振り返っている。息使い荒い。

玄野 興奮している。息使い荒い。

玄野「ざっざっざまーーーーーっみろっつの!!」 と叫ぶ

暴走族全員 玄野の方見る。

玄野「やったぜ!!ちくしょうめ!!」「俺が全部まとめてやってやった!!」 と中指たてて叫ぶ。

加藤と岸本と北条 玄野の近くに走ってくる。加藤「計ちゃんっ」

玄野「加藤っ」誇らしげな顔で振り返る。

加藤「どうなってんだ・・・・」岸本「アパートが・・・・」

潰れたアパートの上空 下に玄野達が見えてる。 羽ばたいてる鳥の視点。

段々降りていく鳥の視点。下、玄野に暴走族集まってくる


暴走族二人まとめて 鳥人間ボスに足でつかまれ、空中にさらわれていく。空のタイムカウンターあと10分くらい

みんな上を見上げている。
岸本「きゃあああああっ」と悲鳴をあげる。加藤「なんだあれっ!!」 残った暴走族「てめえ!!こら!!」


玄野「あっあいつ いきてやがった!!」

近くのアパートの屋根にゴンッ ゴンッとなにか落ちてきて当たってはねる。

玄野達の近くに さらわれた暴走族2人の首ドンッゴロゴロッと落ちて転がる。暴走族全員死ぬ。

玄野「わああっ」 岸本「えっ」

首のない体もドサッドサッと落ちてくる。


岸本「きゃあああああああああっ」と悲鳴を上げる。みんな それぞれ叫ぶ。

上空からの視点。凄い勢いで玄野達のもとに降りていく。

 ドンッと鳥人間ボス玄野達の間に降り立つ。

スロー 鳥人間ボス ゆっくり羽をたたむ

玄野達の間にそびえ立つ 鳥人間ボス グルルルルル 低い声でうなっている。 みんな こおりつく。

鳥人間ボス 何か探しているようにみわたす。

玄野に視点を定める。

玄野ハッとする。

鳥人間ボス 凄い轟音で玄野にむかって吼える。 みんなびびって身構える。

北条 鳥人間ボスに向かって 銃突きつける「わああああっ」

鳥人間ボス頭で 北条を突き飛ばす。

北条ふっとんでいく。 地面に落ち そのままザザザーッと滑っていく。
ドンッと誰かの足に当たって止まる。

北条見上げる。

スーツを着た 貞代が リングの貞子のように下を見ている。

玄野 走って逃げていく。

鳥人間ボス 飛び上がりながら追ってくる。玄野「わああああああああああっ」

加藤もその後ろから追ってくる。「計ちゃん狭いとこに逃げ込めっ」

玄野 鳥人間ボスに肩つかまれる。「わあっ」

そのまま上に持ち上がっていく玄野。

どんどん地面離れて行く玄野と鳥人間ボス。 下に豆粒のように 加藤達見える

空を飛んでいく。 タイムカウンター通り過ぎていく。

岸本「玄野君が!!」 加藤「計ちゃーんっ!!」と悲痛に叫ぶ。

空を飛んでいく鳥人間ボスと玄野 風をきる音がビュオオオオオとしている。

玄野「いてええええええええ」

下を見る。玄野の足の10メートルくらい下に車が走ってるのやら民家が見える。

鳥人間ボス 玄野の頭に噛みつこうとする。

玄野首を傾けてよける。「うわっ」 バクッと口閉じる。

鳥人間ボスの足 玄野の足を掴む。

玄野「あっ」

鳥人間ボス 玄野を両足で引きちぎろうとして引っ張る。玄野「いあああああああああああ」

玄野ひっぱられ、ちぎられそうになっている。

玄野 ショットガンを鳥人間ボスのくちもとにガンッと当てて突きつける。

ギョーーーンギョーーーーーンと何度か撃つが 首をそらしてよけられる。

玄野 息使い荒い。痛みに耐えながら上に目をやる。

鳥人間ボスの口元にチューブが見えてる。

スロー玄野ショットガンを持ち替えて。

スロー鳥人間ボスの口元に手を伸ばす。

スロー チューブを掴む

玄野「こんっちくしょおおおおおおおおおおお」と叫ぶ


鳥人間ボス凄い轟音で吼える。

玄野「死ぬかよおおおおおおおお」と叫ぶ

チューブのはじから煙がプシューッと噴き出す。

鳥人間ボス物凄い轟音で吼えつつ もうもうと煙噴き出して ゆっくり高度が下がっていく。


玄野落ちていく恐怖で「ひいいいいいいいい」と叫ぶ

ゆっくり鳥人間ボス落ちていく。

玄野 放される。

スロー鳥人間ボス煙を出しつつ羽ばたいている。玄野下に落ちていく。「うううわあああああああ」

スロー玄野ショットガンをかまえ 上にむけてギョーーーーン 撃つギョーーーーン撃つ

上の鳥人間ボス爆発する。玄野落ちていく。

玄野「ざまーっ」と叫びつつ落ちていく。 下にすぐ民家の屋根

屋根に落ちる玄野「ぐうっ」

そのままガラガラ滑っていく玄野。屋根のはじで止まる。

加藤達 民家の路地走ってくる。 加藤「計ちゃんっ」「大丈夫か!!!」岸本「玄野君!!」

近くの家の屋根に玄野ひっかかっている。「だ・・・いじょうぶ・・だ・・」

加藤「すげーよ・・・・計ちゃん・・・・」「すげー・・・・」

北条「あ・・・」もう転送が始まっている。

マンションの部屋に出てくる加藤達。加藤 玄野 岸本 北条 犬 貞代

玄野 犬にじゃれつく「おおおいきててかお前−」

加藤 「これだけか・・・随分・・・減ってしまった。」


ガンツから マリオのステージクリアの音楽鳴る。

岸本「あ・・・ガンツの・・・採点・・・」
北条「ガンツ?」

ガンツの表示。 犬 0てん やるきをかんじない なんかしろ。 犬「きゅううううん」とうつむいて歩いていく。

玄野「なんかしろだって・・・犬に無理いうなよ」

北条「なんの意味があんだよ。この点数」

加藤 玄野 岸本 顔見合わせる 

加藤「西が言ったことが本当なら・・・・ この点数次第で 自由になれたりするらしい。」

北条「なんなんだよ・・・一体・・・ゲームみたいに・・・いみわかんねえ」

加藤「そうだな・・・馬鹿馬鹿しいと思う・・・」 「でもしょーがねーよ 本当にそーなってんのなら」

岸本「あ・・・あたし・・・」

ガンツの表示 巨乳 10てん TOTAL10てん あと90てんでおわり

岸本「あ・・・もう・・・」「何・・・・巨乳って・・・」

加藤「あと90点で終わりってかいてある」

加藤「あと90点で自由になれるってことじゃないか? やっぱり」

ガンツの表示 おっとこまえ 加藤の証明写真 10てん TOTAL10てん あと90てんでおわり

岸本「ええ?あんなにがんばってたのに?」

加藤「そっか・・・数 倒せば それだけ・・・早く・・・自由になれる・・・」

加藤「まだ・・・何回もステージをクリアして生き残っていかなきゃ・・・いけないのか・・・」

ガンツの表示 さだこ 0てん  こわすぎ ゲイのあと つけすぎ

玄野「さだこって・・・・だれだ?」

岸本「あそこ・・・隠れてる。」と奥の部屋指さす。サッと隠れる 貞代。

加藤「ゲイのあとつけすぎ?」「ゲイって・・・同性愛の?・・・・誰だよ・・・」

北条 「死んだ奴の中に・・・いたんじゃねーかな・・・」

ガンツの表示 ゲイ 5てん 北条の証明写真 TOTAL5てん あと95てんでおわり

玄野と加藤 北条から離れる。

北条「ちっがうっつの!!」「ふっざけなってめえら!!」

ガンツの表示 くろの 45てん TOTAL45てん あと55てんでおわり

加藤「すっげえ・・・計ちゃん・・・」「スーツも着ないで・・・やっぱすげえよ!!」

玄野得意げな顔で岸本見る。

 岸本「すごいよ・・・玄野君・・・」

玄野照れくさそう。


もう夜になっている。マンションの外に出て行く玄野達 みんな私服着ている。

犬 向こうに走っていってしまう。玄野「どっかで飼われてんのかな?」

北条 別れていく 後をつけていく貞代。

岸本「加藤・・・君・・・」

加藤「ん?」

岸本「加藤君は・・・一人暮らし・・・?」

加藤「あ・・・弟と・・・二人暮らし・・・だけど・・」

岸本「・・・・・」考えている(できれば加藤の家に住まわせてもらいたい でも あつかましいよね)という表情

玄野 岸本の顔見る。(何考えてんだ?)という表情

岸本「あ・・・そうなんだ・・・ふーん」

マンションの前 俯瞰 加藤達歩いて帰っていく。


夜中の2時くらい。玄野のアパート

玄野の部屋 岸本と玄野 布団に入っている。


玄野「そしたらさあ」「あのでかい鳥と 田中星人がいっぱいいてさあ」「もうだめ!!死ぬーとか思ったよ」「スーツも着てないしさあ」

玄野「でも 俺も諦め悪いっつーか」 「どうやって そこ きりぬけたか・・・わかる?」

岸本「加藤君 大変だよね・・・両親が亡くなって 年の離れた弟さん養って・・・」

玄野ムッとする。

岸本「今時 いないよね・・・あんな人」

玄野 寝返りうつ。「加藤ってなんだかんだで、あんま役に立ってないっつーか・・・」

岸本「なんでそんなこというの?」「そんなことないよ」

玄野「そう・・かな・・・?」

岸本「あんな状況でも・・・他人の命を大切にできる人・・・」

岸本「やさしくて・・・強くて・・・あんな人いないよ・・・」 「うん・・・あんな人いない・・・」

黙ってしまう玄野

玄野 消え入りそうなこえで「だっつうんだよ・・・」

玄野 はっきり聞き取れる声で「何だっつーんだよ」

岸本「え?」

玄野「なんだっつーんだよっ!!」と怒鳴る。
 
岸本 ビックリしている。

玄野 ブルブル震えている。

玄野「いっいきなり 俺ン家に転がり込んできて なにもさせてくんねーし カトークン カトークン カトークン
カトーカトー!!」 とだんだん声おおきくなる。

岸本 とても悲しそうな顔

玄野「あれだろ!!本当は俺とじゃなくて あいつと住みたいんだろ!!」

玄野「都合よく利用しやがって ふざけんじゃねっつの なんなんだよ俺は!!」

岸本泣きそう

玄野「タダ飯食わせて 間借りさせてやって・・・すごいお人好しか俺は」

岸本起き上がって「ごめんね・・・」と消え入りそうな声

岸本「ごめんね・・・あたし・・・出ていくから・・・」

玄野ハッとする(いいすぎて後悔している)

玄野の部屋 電気ついてる 岸本 上着着ている。

玄野寝たまま。 岸本「ありがとうね・・・今まで・・・・」

玄野寝たまま。 岸本「さようなら・・・・」といって 出ていく音がする。

 
夜 加藤のアパート

加藤の六畳一間 弟と二人で寝ている。 

加藤「子供の頃 尊敬してた友達に会ってさあ。いやーやっぱ 今でもすごいよ あいつ・・・まじで尊敬する」

弟「ふーん」「親友?」

加藤「うん・・・親友っつうか・・・」「親友に・・・なれればいいなあ」「うん・・・」と遠い目をする。

 


パート3に続く。