GANTZ原作者版脚本(前編)
パート3

登場人物
玄野 計(19)大学生 ごく普通の青年 少し世間をなめているところがある。
加藤 勝(19)フリーター 亡くなった両親の代わりに幼い弟を養っている。正義感が強すぎる。
岸本 恵(19)大学生 ミスキャンパスになるくらいの美少女
北条 政信(20)長身のイケメン 雑誌モデルをしている。
鈴村 貞代(18)素性わからない女性 髪が長く 前に垂らしているため。顔が見えない。北条のストーカー
山崎 杏(25)OL 気の強そうな美人 キックボクシングをやっている。
徳川夢想(50) 僧侶 強引な性格。
東郷十三(24)自衛隊員 高い戦闘能力。
アンディ ジョンソン(26)空手家 アメリカ人
宮藤 清(37) 雑誌のフリーライター 理数系。 理屈っぽい。
岡崎昭俊(27)サバイバルゲーム好きのサラリーマン 血の気が多い。
川久保 俊介(27) フリーター 基本楽観的。 運動神経はいい
近藤 太一(34)クラブのDJ 喧嘩は強い。

小島 多恵(19)玄野の先輩の妹。 漫画家志望。 地味でおとなしい。

 

 


昼間 大学のキャンパスをあるく玄野。 

玄野「なんで・・・あんなこと・・・いっちまったんだろ・・・」とつぶやく。

玄野「あー・・・・くそっ」心底悔やんでいる。


大学の学食で、先輩に呼び止められる玄野。「おい!!玄野 玄野!!」

先輩体育会っぽい強引そうな見た目。威圧感がある。玄野「あ・・・小島さん・・・・」

先輩 「一緒食おうよ。」 玄野「あ・・・はい・・」

先輩と玄野一緒に向かい合って食べている。

先輩「どう・・・最近」 食べながらしゃべる。

玄野「どうって・・・べつに・・・」 玄野 食べる手を止めて

先輩「あのさあ・・・お前さあ・・・」

玄野「はあ・・・」

先輩「彼女いないよな?」

玄野「・・・・・そうっすねえ・・・・なんすか・・・」

先輩「・・・・・いいにくいんだけどさあ」

玄野「はあ・・・」

先輩「妹がいんのね・・・俺・・・」

玄野「はあ・・・・」

先輩「漫画ばっか描いててさあ・・・19になんのに 彼氏も今までいないのよ」

玄野「べつに・・・・いいんじゃないすか・・・」

先輩「お前 どうせ彼女いないんだったら、 付き合ってくんねえ?」

玄野「はあ?」

先輩「お前ならさ・・・・心配ないかなーって思う訳よ」

玄野「そんなの・・・」

先輩「なんだよ・・・いやなのかよ・・・・」

玄野「いや・・・・」

先輩「じゃあ、明日!!な!!連れてくるから!!」

玄野「・・・・・・・はい・・・・」納得いかないかんじ。


次の日 新宿アルタ前 玄野待っている。

玄野 時計見てる「おっせーな・・・」

玄野「ふざけんなっつの・・・」とかブツブツいってる。

先輩 妹を連れてくる。 妹 不安そうな顔している。

玄野のそばに先輩と妹歩み寄る。玄野「・・・どーも・・・」

妹すごい地味な子。うつむいて 不安そう。

玄野「こん・・・にちは・・・」「玄野・・・です・・・」

先輩「おい・・・多恵・・・あいさつしろよ」

妹 小島多恵 目線をあげて玄野を見る。

多恵 不安げだった顔が 玄野の顔見て 安心したように やわらかい表情になる。

多恵「あ・・・・あの・・・小島多恵です」

玄野「・・・・・はい・・」「どうも・・・」

先輩「じゃあ・・・な・・帰るから」

多恵「えっえっ」と兄のそでを掴もうとするが、よけられる。

先輩「よろしくな・・・」と去っていく。

玄野と多恵残される。二人とも無言。


夜8時くらい。 玄野のアパート。

玄野の部屋。 玄野テレビ見ている。

玄野「べつに・・・付き合ってもいいけど・・・」「今・・・そんな気分じゃねーんだよな・・・」
「でも・・・小島先輩怖ええんだよなああ」とつぶやく。

同じ時間。加藤のアパート。

加藤の六畳一間。加藤と弟食事している。

弟「たまにさあ・・・」 加藤「ん?」

弟「たまに・・・兄ちゃん・・・」「なんか・・・いなくなるじゃん」

加藤「そっそっか?」

弟「俺・・・中学入ったら・・・すぐ働くからさ・・・おいていかないでくれよ・・・」

加藤「ばっか・・・なに・・・いってんだよ」


玄野のアパート 玄野「あ・・・」 首の後ろ押さえる。


加藤 ハッとして、首の後ろ押さえる。弟「ん?」

加藤「ちょっと・・・コンビニ・・・行ってくる・・・なんかジュースとかいるか?」

 

玄野アパートの部屋。 スーツを着込んで、銃を持っている。「今度は・・・忘れねえよ・・」

加藤 外を歩きながら 転送され消えていく。「あゆむ・・・ぜったい・・・ぜったい帰って来るからな・・・」

 


マンションのガンツ部屋に出てくる加藤。 もう8人すでに来ていて、加藤の出てくるのを見ている。


山崎 杏(25)OL 気の強そうな美人 キックボクシングをやっている。
徳川夢想(50) 僧侶 強引な性格。
東郷十三(24)自衛隊員 高い戦闘能力。
アンディ ジョンソン(26)空手家 アメリカ人
宮藤 清(37) 雑誌のフリーライター 理数系。 理屈っぽい。
岡崎昭俊(27)サバイバルゲーム好きのサラリーマン 血の気が多い。
川久保 俊介(27) フリーター 基本楽観的。 運動神経はいい
近藤 太一(34)クラブのDJ 喧嘩は強い。
サラリーマン

犬がうろついてる。

川久保 「また出てきたぜ・・・」

加藤 見渡す。

僧侶の徳川夢想 「なんなりと質問するがいい」

DJの近藤「どこすか?ここ・・・ 誰ん家?」

加藤の横 岸本が転送されてくる。 岸本「あ・・・・・」加藤を見つけてうれしそう。

岸本 涙が溢れてくる。うつむく。

ポタポタ床に涙落ちる。

加藤「どうしたの?」


玄野のアパート部屋 玄野「岸本・・・・また・・・会える・・・」「岸本・・・」「岸本・・・・」
「あれから無事でいるのか?」

玄野「ちゃんと・・・あやまって・・・もう一度・・・一緒に住むんだ」


ガンツ部屋 加藤のすぐ近く 北条が転送されてくる。 北条「あっ」 加藤「おっ」

加藤「ゲ・・・・・」といいかけてやめる。岸本 加藤に肩抱かれている。

北条「今・・・ゲイって言いかけてやめたろ・・・」

加藤「えっいや・・・べつに・・・・」

北条の背中のすぐそばに貞代転送されてくる。

北条 ビックリして とびのく。

玄野 転送されてくる。玄野 見渡す。

加藤に肩抱かれている岸本。

玄野 ビックリする・・・。

岸本「あ・・・玄野・・・君・・」ときづく。

玄野「あ・・・・あの・・・こないだは・・・」

加藤「 岸本さん・・・帰る家がないんだって・・・」

玄野「・・・・ああ」

加藤「しばらく・・・岸本さん俺のアパートに・・・ 弟もいるけどさ・・・ 一緒に住むことになった。」

玄野ドキッとする。

岸本 悲しそうな目をして 玄野を見る。

玄野玄関の方 奥に歩いていく。 

玄野の方 山崎 杏 OL が見ている。

玄関の玄野 一人で声を出さずに泣き始める。


徳川夢想 「ここは 極楽浄土に往生する者・・・・無間地獄に落ちる者・・・死者が集い・・・いずれかに振り分けられる場所です。」

川久保 「俺、死んでるの?・・・・あんま 死んだ感じ・・・ねーんだけど」

徳川夢想 「たった今 死んだ記憶があるでしょう。 死を認めぬ者は極楽への往生はできませんよ」

川久保 黙ってしまう。
 
加藤 徳川夢想 にむかって「ここは そんなところじゃない。」

加藤「ここにいる人間はまだ死んでいない!!」

徳川、川久保、近藤、岡崎、東郷 それぞれビックリした表情

加藤「ここにいる全員は・・・・あるハンティングをするために 集められたんだ」「今は全員生きているけど・・・協力してやっていかないと本当に全員死んでしまう」

みんな唖然としている。

徳川「気がふれても・・・しょーがない・・・この状況です」


玄関 玄野一人でうつむいている。

玄関に歩いてくる 山崎 杏 

山崎ハッとした表情。

玄野 涙ぬぐう

宮藤 ドアノブ 触ってる。ツルッツルッと滑ってる。「おもしろいな・・・」「ふーん」


山崎 玄野の横に来る。 玄野 「?」

山崎「コスプレ?」

玄野「・・・・・べつに・・・」涙ぬぐいながら

山崎「あたし・・・オタクとかにあんま・・・偏見ないよ」

玄野「オタクじゃねーっつの」


加藤「もうすぐ・・その球から・・・ラジオ体操の曲が流れるはずだ・・・」

みんな見る。

川久保「うぜえ・・・こいつ・・・」

近藤「あっちいけ」

徳川「ほおっておきなさい」

ガンツから「あーたーらしーいーあーさがきた」とラジオ体操流れ始める。

みんな 驚いてキョロキョロあたりを見回す。

みんな加藤の方見る。

徳川 加藤をにらむ。


玄関  山崎「何?なんでラジオ体操?」

玄野「なに・・・?何でここにいんの?」

山崎「え?・・・・べつに・・・・なんとなく」「あっちの部屋なんか・・・つまんないし」

玄野「なんなの・・・俺のことすきなの・・・?」

山崎「・・・・・顔は・・・かわいいと思う」

玄野 ドキッとする。


ガンツの表示 てめえ達の命は無くなりました。新しい命をどう使おうと私の勝手です。という理屈なわけだす。

みんなガンツのまわり取り囲んでいる。 「なんだよ・・・これ」「いみわかんね・・・」

玄関 山崎「泣き顔・・・すこしキュンときたかも・・・・」

玄野ビックリしてる。

山崎の顔 色気がある。玄野をじっと見ている。

玄野うつむく

山崎「悩み事・・・・相談にのるよ・・・おねーさんに いってみなさい・・・」

玄野消え入りそうな声で「・・・・・せてよ・・・」

山崎「え?」  「何?」

玄野「キス・・・・させてくれよ」

山崎「は?」

玄野 またゆっくりうつむく 

玄野と山崎 しばらく黙りこくる。

山崎「・・・・・・・・・・・いい・・よ」

ガンツの表示 てめえ達は今からこの方をやっつけにいってくだちい。

あばれんぼう星人 おこりんぼう星人 それぞれの証明写真 金剛力士像。


川久保「あばれんぼう星人?なんじゃそりゃ」

宮藤「全部きみの言ったとおりになる・・・何なんだ・・・君は」

加藤「俺だけじゃない・・・ここにいる何人かは・・・前から何回もここにきてるんだ」


玄関 玄野と山崎 キスしようとしてる。

玄野「あ・・・」恥ずかしそう。

山崎「やっぱり・・・やめる?」

玄野「いや・・・」

山崎 少し微笑んで 玄野にほほをよせる。

ガンツ開いている。みんな武器を物色している。

加藤「ケースの中のスーツは絶対着てくれ。 ちゃんと全員の分あるから」

岡崎 ショットガン ガシャッとスライダーをスライドさせる「ううおおおおおーっほーーーーーーーーっ」興奮してる。

宮藤 銃を眺め回す。

徳川「惑わされてはいけません。ここはためしの場所です」 みんな武器もったまま 注目する。

徳川 加藤の方指さして「この人は煩悩の象徴です。」

加藤「は?」

徳川「この人についていく者こそ・・・欲に負け地獄に堕ちる者です」

徳川「今あなた達が手にしている物は人を殺す物ですよ!!」


玄関 玄野と山崎キスしようとして顔を近づけている。

近づいていく玄野と山崎のくちびる。


加藤「みんな早く!!時間がないんだ!!スーツに着替えてくれ!!」

岸本「あたし着替えてくる」と玄関に向かう。

玄関 玄野と山崎 キスしている。

岸本スーツを持ったまま「あっ・・・・」 玄野と山崎のそばに立っている。


岸本リビングの方に走ってくる。加藤「どうしたの?」

岸本 顔あからめて うつむく

玄関 山崎「・・・・・いいの?」 玄野「・・・いいよ・・・べつに」

玄野「スーツは着たほうがいいよ・・・」

山崎「スーツ?」

岡崎 東郷の方見る。

東郷 銃をカチャカチャ いじりまわしている。

岡崎「お宅も サバゲー好きそうだよね」

東郷 シカトする。

岡崎「シーーーーーーット」


加藤「早く スーツを着てくれ!!」

宮藤 みんなに向かって「さっきそこの球がレーザーで人間を描き出すのみたろ?」
「あんなこと 今の人間の技術でできるか? 神か仏のしわざか?」


みんな 宮藤のこと見ている。

宮藤「僕が思うにこの球は・・・何か・・・SFに出てくる転送機みたいたものだと思う」「人が死ぬ瞬間 別の空間に移動させる機械」

宮藤 加藤に「スーツを着ないと生き残れないの?」

加藤「生き残る確率が・・・あがるんだ」

宮藤「じゃあ・・・着るよ」

北条「あ・・・・」転送が始まる。 

加藤「転送が始まった!!」「みんな早くスーツ着てくれ!!!」

徳川「地獄に堕ちていく・・・・」と北条見ながらつぶやく。

 

 

どこかの寺の前に出てきている 北条 岸本 犬  宮藤 


寺の門の前 どんどん出てくる人々。岡崎 アンディ 東郷 川久保 近藤 サラリーマン 山崎 玄野

アンディと近藤と川久保と東郷と岡崎はスーツを着ていない。

加藤「みんな!!ここから離れないでくれ!!」

 

ガンツ部屋 徳川 一人になってしまう。あせって キョロキョロする。

徳川「落ち着いて・・・落ち着いて・・・」と目をつぶる。そのまま 転送されていく。

目をあける徳川。

目の前に寺の門がそびえ立っている。門の両側に 物凄く大きい仁王像が2体立っている。

徳川「羅鼎院・・・・か・・・」

空には タイムカウンターのカウント始まっている。


川久保「帰れンじゃねーの?これ」 サラリーマン「この辺最寄り駅どこすかね?」

宮藤 加藤に話しかける「これだよね・・・あの球のモニターにでてたの」

加藤 岸本 見上げる。

仁王像を見上げている。 5〜6メートルはある。


サラリーマン 近藤 川久保 岡崎 が別の方向に帰って行く。

加藤 ハッと気付く。

近藤達を追いかける「待ってくれ!!帰っちゃだめだ!!」

近藤達 アラームが鳴り耳が光っている。 みんなキョロキョロしながら。「なんだこれ・・着メロ?」


先頭 歩いているサラリーマンの頭バンッと吹き飛び ドサッと倒れる。

みんなそれぞれ「うわああああああああ」と叫んでうろたえる。

加藤 手前から「戻ってこないと!!頭が吹き飛ぶぞ!!」


羅鼎院の門の前。みんな 集まっている。

加藤「これから 全員の生存をかけて 正体がわからない生き物と戦争する!! ゲームじゃなくって マジにだ!!」

加藤「スーツは体を超人のようにしてくれる!!」「銃の引き金はふたついっぺんに引かないと撃てない!!」

「1時間以内に全滅させないと全員死ぬ!!」

岡崎「戦争・・・・」とつぶやく 

岡崎 両手にそれぞれショットガンのスライド部分を持ち、ジャコッと2丁いっぺんに スライドさせる。

玄野 岸本の方見る。 

玄野 悲しそうな顔

山崎 玄野の方見る

宮藤 加藤に「なんとか星人って やっぱりあれなんじゃないかな。」

加藤と岸本と北条と宮藤 仁王像の前に集まって見上げる。

北条「まじかよ・・・これ・・・動くのかよ・・・」

加藤「だとしたら・・・でかすぎる・・・こんなの・・・今まであったことない・・・」

岸本「この・・・銃で見てみれば?」

加藤「ああ・・・そっか・・・」

加藤 銃を向けてみる

銃のモニターに 映る 仁王像のレントゲン画像 骨格や内蔵血管など透けて見える。

加藤 銃おろしながら、「どーすんだ・・・こんなの・・・」

北条「どう?」

加藤「みんな離れてくれ!!」 逆に集まってくるみんな「どうした?」「なになに?」

加藤 銃で 仁王像の頭ねらう 銃に光が入っていくチュイイイイイと機械音


ベキベキベキ ドンッと凄い音がして向こう側の仁王像の足、木の柵ぶち壊して一歩地面に踏み出す。地面へこむ。
みんなそちらの方見る 「わあああああっ」それぞれ叫び声あげる。

加藤達「うおおおおおおっ」恐れてたじろぐ。

そのまま 仁王像上半身もバキッバリバリバリッと豪快に柵をふきとばして、全身出てくる。
みんな驚いて後ずさる。

加藤達の前にいる仁王像も、柵を吹き飛ばしながら。一歩踏み出す。 加藤達 蹴られて倒れる。

仁王像 仁王立ちでみんなを見下ろしている。 みんな寺の中に入って行く。

加藤達立ち上がりつつ「逃げろ!!逃げろおっ!!」「わああああああ」 仁王像 加藤達の方に体ゆっくりむける。

みんな寺のなか走って行く。 後ろ仁王像それぞれ身を低くしながら、門をくぐってくる。

みんな必死で走る ドンッドンッと地響きさせながら後ろ 歩いて追ってくる仁王像2体。

川久保 恐怖の表情。

近藤 恐怖の表情。

徳川「わあああああああああっ」と叫んで逃げてる。

加藤、岸本、北条、宮藤、貞代、玄野、山崎 階段のところで立ち止まる。

ゆっくり 歩いてくる 仁王像2体 

加藤「スーツを着てないものは 後ろにっ」

加藤「スーツ組は銃で迎え撃つぞ!!」 

徳川みんなと違う方向に逃げていく。

仁王像 加藤達に近づいていく。 手前 徳川 別の方向に走っていく。


仁王像 加藤達の目前にそびえたって近づいてくる。

加藤 上に向けて銃構える。

スロー加藤の目前すごくおおきな足がせまってくる。

次の瞬間 加藤仁王像にでかい足で蹴られる。周りのみんな衝撃で倒れる

加藤4メートルくらい吹き飛んでいく。ダンッと落ちる。

 

徳川 鐘のところに走ってくる。息使い荒い。

徳川 振り返る。 加藤達の近くに1体仁王像が襲いかかっているのが向こうに見えている。

徳川のすぐそばに もう1体の仁王像立っている。 仁王像「あっ」と物凄く低いが響く声で唸る。

徳川 驚きすぎて声も出ない。凄い形相

徳川「なむ・・・しんき・・・みょうらい・・・」とぶつぶつ念仏を唱えはじめる。

徳川のすぐ前に仁王像 ドンッと片膝つく。

仁王像の顔せまってくる。 念仏唱え続ける徳川。

仁王像アップ 恐ろしい形相。「ああああああああああ」とひくく響く声で唸り続けている。眼球グルグル不規則にまわっている。

徳川 念仏唱え続ける。

仁王像アップ 恐ろしい形相。「ああああああああああ」とひくく響く声で唸り続けている。眼球焦点あってない位置で止まる。

徳川「はははっ・・・・経を唱えると おとなしくなるのかっ」「そうか、そうか」


仁王像の手 急に徳川を潰す ゴキゴキッドンッ


加藤達のいる階段 仁王像しゃがんで 人間を潰そうとドゴーンッドゴーンッと地面に拳うちこんでいる。打ち込む度に地面へこむ 階段 ボロボロになって 瓦礫が飛び散る。

みんな なんとか必死でよけている。

加藤 仁王像を見上げる。

スロー仁王像 物凄い形相で拳を振り上げている。飛び散る瓦礫。

加藤アップ ボーゼンとしている。

玄野 後ろから走ってくる。「うおおおおおおおおおおおおおお」


スロー仁王像振りかぶっている。飛び散る瓦礫。 手前玄野の後ろ姿。飛び込んでいく。


スロー仁王像のでっかい拳 玄野に当たりそうになる。

スローぎりぎりでよけ 玄野 階段を足からスライディングで滑っていく

スロー玄野ショットガンをぶっ放す。

スロー玄野ショットガン撃ちながら仁王像の股下を通り過ぎていく。

ズンッと仁王像 拳地面に打ち込む 玄野は股下を通り過ぎた後。

仁王像 玄野の方ゆっくり振り向く

仁王像の右足ふくらはぎの部分ドドンッと 破裂する。

玄野「よし!!」

仁王像 破裂した足をドンッと地面につくがすぐズズッとついた足滑ってバランスくずす。「あああうっ」と呻く。

仁王像「うあああああおおおおおおお」と大声で叫ぶ。

玄野 下の方から仁王像のもう片方の足 撃ちながら 走って 股の下すり抜けてくる。

玄野通り過ぎた後、仁王像のもう片方の足 ドドンッと破裂する。

仁王像 ドンッと破裂した足を地面につく。

仁王像、バランスとれず 両手をつく。「ううううううううううううううううう」と唸っている。

みんな玄野の方見ている。

仁王像両手をついている。その両手の間に玄野立って両手に銃とショットガンを持ってそれぞれ仁王像の両手に突き付けている。

スロー玄野そのまま撃つ。

玄野のすぐ上で仁王像の顔。 「おおおおおおおお」とさけんでいる。

スロー仁王像の腕 両側 破裂する。玄野ゆっくり階段上がっていく。

仁王像 ドンッと頭が地面に顔から落ちる。

仁王像「うううううう」 体液あふれでている。 隠れていたみんな 走り出てくる「いける!!いけるぞ!!」

仁王像の顔の近くに玄野立っている。

仁王像 グルグル回っていた目玉がゆっくり止まり光が消えていく。死ぬ。


玄野息使い荒い 

加藤「計ちゃん・・・・」玄野のすごさに驚愕している。

山崎 玄野のすごさに驚愕している。

岸本 口元押さえている。

玄野走って階段降りていく。

近藤「すっげえ・・・あいつ・・・」

川久保「行くぜ!!おい!!」「やれんぞ!!やれる!!やれる!!」

岡崎「うおおおおおおおおお」と階段降りていく。


玄野 もう1体の仁王像に向かっていく。仁王像ゆっくり歩いてくる。

玄野ショットガン持ったまま走っていく。息使い荒い。「うおおおおおおおおおおおおおお」と叫ぶ

スロー仁王像持っている棒をバットをふるように振りかぶって 走ってくる玄野を打とうとする。

スロー 棒 灯籠をぶち壊しつつ 玄野にせまる。

玄野に当たる棒の先。

玄野ふんばる。

ガガガガガガガと玄野ふんばったまま弧を描くように地面を壊しながら移動していく。「あああああああああっ」

移動止まる 玄野上を見る。

仁王像 ドンッ 顔半分爆発する

屋根の上 東郷がショットガンで狙っている。 冷静な顔でモニター覗いている。

ギョーンギョーンと二回撃つ。

仁王像 肩と 左膝が爆発する。


仁王像 片膝ついて、そのまま前に倒れる。玄野とびのく 近くで川久保「うっひょーっ」 岡崎ひょーーーーーーっ」

玄野 仁王像の死体の前にたたずんでいる。息荒い。

岡崎「あいつ・・・すげえええ」

加藤達も階段降りてくる。

加藤達の方に玄野歩いてくる。

岡崎 玄野に話しかけようとするが、通り過ぎる玄野

玄野 加藤と岸本の前に来る。

玄野 岸本を見る

岸本 つい目線をはずす

玄野 通り過ぎる。 加藤「あ・・・・けいちゃ・・」

玄野 そのまま 山崎のところに歩いてくる。

山崎 微笑んで「おかえり・・・」


岡崎 やたら 仁王像の死体ショットガンで撃っている「うおおおおおおおおおおお」
ドバアッドバアッとはじけている死体。

川久保「そこのデブ!!うぜーんだよ!!止まれ!!馬鹿」

山崎と玄野ところどころ壊れた階段に座っている。

山崎「生きて・・・戻れるかもしれないんだよね・・・」

玄野「あ?ああ・・・」

山崎「生きて戻れたら・・・・あたし達・・・付き合わない?」

玄野ハッとする。

山崎「あ・・・」「駄目?・・・やだ・・・・?」

玄野うつむいて

玄野「いいよ・・・俺で・・・いいなら」

山崎「ほんと?」

山崎 うれしそう「免許とりたてだけどドライブつれてったげる」


川久保 近藤に「おい・・・あそこ」「あ?」とふたりとも上をみる。

五重塔の上の方の屋根に 等身大の仏像が立っている。


ヒュッとそのまま重力にまかせて落ちてくる。

ズズンッと地面にささる仏像。

近藤と川久保の方にゴンッゴンッと歩いてくる仏像。近藤「おっおいくるぞ」

近藤と川久保の近くまで来る仏像。

近藤「どーするよ・・・」 近藤「ちいせえし・・・なんとかなるか・・」 川久保「ちいせえって、こいつ2メートルくらねえ?」  近藤「いや・・・さっきのやつより ちいせえかなって・・・」


仏像「ぬしらわ してんのだもぬて ぜんにする ふさわかろう」 「ひじゃむぬる くろまにまに みずらに
ほにぬのだろう」と意味のわからない言語をはなす。


川久保「あーあ・・・意味わかんないこと言い始めた・・・」

近藤サングラスはずす。

仏像 近藤にむかって やりを 突いてくる。「しかるはまかるひむらは!!」

近藤なんとかよけるが 上着が貫かれる。

近藤わきで やりをキャッチする。

スロー 近藤 仏像に頭突きをかます。

アンディ、宮藤、岡崎 離れた位置から見てる。

宮藤「あいつら・・・仏像と喧嘩してる・・・」

アンディ振り向く。

寺の至る所から等身大の仏像歩いてくる。それぞれちがう仏像。


玄野「お・・・・」と立つ 山崎「あ・・・・」

加藤「あっ」と身構える。岸本「ああっ」

アンディ 仏像と向き合っている。アンディ空手の構えをしている。

アンディ バシイイイイインッとハイキックを仏像の頭にたたき込む


玄野「行ってくる・・・」と歩き出す 山崎「あたしも・・・」

バキバキバキバキと物凄い轟音がする。

振り返る 玄野と山崎

後ろの本堂の天井を突き破って巨大な10メートルは、こえてそうな大仏が立ち上がっていく。

みんなそれぞれ 等身大の仏像と闘っているむこうで、物凄く巨大な大仏が立っている。

そびえたつ大仏。色々な瓦礫が上の方から落ちてくる。

川久保 見上げている「なん・・・じゃ・・・ありゃあ」

大仏から見下ろし目線。

玄野と山崎 山崎「ここって・・・天国?・・・・それとも・・・」

玄野「やる!!」「俺の獲物だ!!」

山崎「無茶だって!!」

玄野 大仏にむかって走っていく。 階段を駆け上っていく

玄野 大仏の足のところまで来る。

玄野見上げる。

遙か上の方に大仏の顔見える。ギギギギギギと音がする。

玄野 大仏の足元にショットガン撃ち込む

しばらくして 布の部分など足の甲あたりが破裂する。 が、大仏には微々たる攻撃。

大仏 撃たれた足で 玄野を蹴り飛ばす。

高々と飛んでいく玄野。したに山崎が目で追っている。


玄野 地面に落ちて何度もバウンドする。


大仏ゆっくりズズンッと歩き始める。加藤「動きだしたぞっ」


加藤「できるだけ 足に集中して撃つんだ!!」「いくぞ!!」

川久保 仏像に首絞められてる。「ううう」

仏像の頭バンッと爆発する。

屋根の上の東郷「いっぴき・・・」

近藤 なんとか 仏像から奪ったやりで 仏像を仕留めている。

近藤 息使い荒い 力尽きてる。

周りに仏像4体集まってくる。

近藤「つかれた・・・」と目をつぶる。

川久保走ってきて、近藤を取り囲んだ仏像の1体に跳び蹴りする。

すぐ、仏像達 川久保に襲いかかろうとする。

仏像達バンッバンッバンッバンッと1体ずつ上半身が爆発していく。

屋根の東郷「5匹・・・」

玄野立ち上がる。

大仏歩いていく。 加藤「計ちゃんの方にむかってる!!」

玄野 あとずさる。

玄野 踵を返して後ろにむかって走り出す。

大仏 玄野を追っていく 一歩の距離がでかい すぐ追いつく。

玄野走っているが、急に 大仏の巨大な手が前をドドンッとふさぐ。

掴みあげられる玄野どんどん高度上がっていく。

大仏くちをあけて玄野の頭を真顔で、かじろうとする。

玄野「わあああああああっ」「わああああああっ」と恐怖で叫ぶ。


加藤達 大仏の足元後ろからみんなで撃ちまくっている。大仏の足バンッバンッバンッバンッと至る所爆発する。

加藤「とにかく足に集中してくれ!!」

山崎「玄野くんっ」加藤「撃て撃て!!」

大仏 片足をグオオッとゆっくりあげる。

ドドンッと地面を豪快にぶっ壊しながら踏みしめる。みんな衝撃ではじけ飛ぶ。


玄野 大仏の拳のなかでショットガンぶっ放している。「くのっくのっ!!」

大仏の手のひら爆発して指が何本かはじけ飛ぶ。

玄野 放され落ちていく。

玄野 地面に落ちる。「ううっ」

加藤達「計ちゃんっ」 山崎 玄野の方に走っていく。

玄野すぐ立ち上がる。 山崎駆け寄る。

玄野 走って離れて行く。山崎「えっ?」

川久保と近藤 走っていく玄野をみて「あーあ ヒーローも逃げちまった」「無理ねーって」

玄野 大仏から離れた位置からクラウチングスタートのポーズをとる。「ふーーーーっ」といきをはく。

玄野「やれる・・・俺なら・・・・やれる・・・」

玄野 大仏をにらむ

すーつ足に腕に太い血管や筋肉や血管のようなものメリメリと盛り上がっていく。

ダンッ と地面を派手にぶっ壊してダッシュする玄野。

玄野大仏にむかって走っていく 蹴った地面 ダンッダンッダンッと ことごとく ぶっ壊れていく。

大仏にむかって速度増していく。
 
玄野 そのままの勢いでダンッとジャンプする。 地面より派手に壊れて瓦礫飛び散る。

加藤達 空を見上げる 玄野シュッと弾丸のように高速で飛んでいく。

玄野の目線 凄いスピードで大仏の額近づく。

ダンッ    という音とともに 大仏額から血を噴き出しながらのけぞる。途中からスロー。

大仏の足 グラッとよろめく。 ズンッズンッとたたらを踏む。

大仏 両手で顔をおおって苦しんでいる様子。

大仏両手で耳を押さえる。目や鼻から 体液がダラダラ出てくる。

大仏 ズンッと膝をつく。 近藤「おおっ くずれた!!」

大仏 グラアアアアアアッと倒れてくる。 加藤達逃げる。

大仏ズズズズンッと轟音させて倒れる。 加藤達 ぎりぎりで潰されずにすむ。

煙立ち上っている。

倒れている大仏の頭に近づいてくる、加藤達。

近藤「死んだ・・・のか?」  川久保「死んでっぽいけどな・・・」

加藤「計ちゃんはどーなった?」

大仏のくち ガンッと歯が外側にとび 玄野の足出てくる。北条「おお!!」加藤「うっ」

口の間から 玄野姿を現す。 体中大仏の体液まみれ。

玄野 自分の額を指さし「こっから入って・・・中で撃ちまくってやった」息荒い。

みんな あまりの凄さに言葉も出ない。

 山崎 玄野を抱きしめる 「心配した・・・約束だよ・・・あたしの車で・・・ドライブすんだから」

玄野「大丈夫だって・・・死なねーよ・・・俺は・・・」

北条レーダー見ている「まだ・・・ちょっと・・・いるみたいだぞ・・・」

加藤 空を見る タイムカウンター時を刻んでいる。 「あと30分くらいか・・・」「なんとか・・・なるか・・・」

みんな 集まっている。加藤「とりあえず 2班に別れる!!俺か 北条にどっちかについてくれ!!」

加藤達、二手に別れて行く。

加藤 岸本 玄野 山崎 で走っていく。 加藤「計ちゃん ほんとすげえよ!! やっぱすげえ!!」

玄野 うつむいて走っていく。

北条 貞代 近藤 川久保 アンディ 岡崎 走っていく。

北条達 宝物殿の前。

近藤「西武線・・・」 川久保「ブクロの近く?」

川久保「明日遊びにいっていい?」 近藤「明日かよ・・・」

北条 宝物殿に入っていく。

加藤達 仏像(韋駄天)1体取り囲む「いたぞ!!」「速い奴だ!!」 「取り囲め」「逃がすな!!」「速いぞっ」


宝物殿の中 北条達の前には 四天王と真ん中に千手観音がいる。 川久保「おいおいーまだいっぱい いんじゃねーかよ!!」 近藤「でも、動いてねーぞ」

北条「銃をかまえろ!!」 「今のうちに攻撃するぞ!!」

千手観音「いつれぬさらせによしらせよ」としゃべる。

四天王も一緒に 意味不明の言葉をしゃべり始める。

北条達 銃構える。

 

加藤達 韋駄天を追っている。 韋駄天走るの速いダンッダンッダンッと走っていく。

加藤 韋駄天の足に飛びつく。

加藤 足首を掴む。加藤「止めたぞ!!いまだ!!!」

韋駄天 加藤ごとジャンプする。みんな見上げる。

韋駄天 上半身爆発する。

東郷「18匹・・・」


加藤達 加藤「終わったぞ!!」 玄野「転送は!!」 岸本「むこうは?」

向こうから 近藤と川久保走ってくる。「あっちで!!まだ!!いっぱい!!」

加藤達 宝物殿の方に走っていく。加藤「どれくらいいるんだっ」 近藤「5体はいたよな!!」川久保「男前の兄ちゃんと、気味の悪い女が2人で相手してる!!」

北条息使い荒い。

宝物殿の中北条四天王の一人を殴りとばす。床に何度もバウンドしながら飛んでいく。

北条と貞代のまわり残りの三体取り囲む。

北条と貞代背中合わせで銃構えている 。貞代 顔見えている。 北条「お前・・・・かわいい顔してんじゃん・・・」息使い荒い。


タンッという音とともに 近くに千手観音降り立つ。

千手観音 立ってこっちをむいている。

北条「逃げろ・・・・・逃げろ・・・・貞子・・・・」

加藤達走っていく。

宝物殿近づいてくる。


北条顔アップ 虚ろな目をしてる。
 
加藤達 宝物殿の前

北条の顔に 貞代の顔近づいていく
 
加藤達 宝物殿に入っていく。


北条にキスをする貞代。


加藤達 宝物殿の中見て 愕然としている。


千手観音 真ん中に立っており、その前に 北条と貞代キスをしたまま 二人とも上半身だけになっている。

加藤「あ・・・・」

加藤ゆっくりズーム「あああ・・・・あ・・・」涙がこみ上げてくる。


加藤「ああああああーーーーーーーーーーーーーーつ」と叫ぶ

岸本「きゃああああああああっ」と叫ぶ

加藤 銃ギョーンギョーンと撃ちながら千手観音に向かって走る。「あああああああああああああ」

千手観音アップ 顔がメキャッと破裂しそうになる。

千手観音の持った時計のような物 針が逆回りする

千手観音 顔が元に戻っていく。

加藤 たじろぐ。

千手観音 持ってる瓶をふり 中の液体をバシャッと加藤にむけてまく。

液体 空中を舞う。

スロー 岸本 加藤をかばう。 岸本背中に液体をあびる。

加藤 驚いて岸本を見る。 岸本も目を見開いて 加藤を見る。

岸本 背中が燃えて炎が立ち上る。

玄野顔ズーム絶望感漂う表情

加藤顔アップ涙がこぼれる。

岸本 切ない表情

岸本の下半身ちぎれてドタッと落ちるのが見える。

玄野 顔アップ「うわああああああああああああああああああああああ」と絶叫する。

スロー 加藤岸本の上半身を抱いたまま 頭上を玄野がとびひざ状態で通り過ぎていく。

スロー千手観音の顔面に玄野のとびひざヒットする。


ガガガガガガと千手観音吹き飛び床を滑っていく。

加藤泣きながら 岸本の上半身 愛しそうに抱きしめる。

加藤 膝をついて 岸本に頬ずりする。

加藤の横を走って通り過ぎていく山崎

四天王 玄野に近づく

玄野の足 千手観音の顔を踏んで床に押さえつけて、ガッとショットガンを鼻っ柱につきつけている。

玄野「うおおおおおおおおおおおおあああああああああああああ」ギョーンギョーンギョーンギョーンと何度もショットガンぶっ放す。

玄野泣きながら叫ぶ「おおおおおおおおおおおお」

山崎 回し蹴りで四天王の頭を吹っ飛ばす。

山崎 2丁拳銃でギョーンギョーンギョーンギョーンと撃つ

山崎 仏像を蹴りで破壊していく。

スロー千手観音の頭 バアアアアンッと派手に飛び散る。玄野まだ打ち続けている

スロー玄野の顔の前をゆっくり破片が飛び散っていく。

スロー玄野の左足の靴に 千手観音の手が触れる。

千手観音の手にもっている時計のような物の針がまたギリギリ逆回転する。

ギュルギュルと戻っていく、千手観音の顔。破片が集まっていく。

スッと顔が元に戻る。

玄野「うっ」何かに気付く

玄野の左足ジリジリとゆっくり足首まで消えていっている。 (転送とは違う消え方表皮と筋肉と血管と骨がバラバラにランダムに消えていく。何かが浸食していくかんじ。)

玄野「くそおおおっ」ともう一度ショットガン構える


千手観音持っている剣で玄野の右手を肩から ザッと切り落とす。

スロー 山崎振り向く。
スロー 玄野後ろに倒れていく。

ダンッと玄野倒れる。

山崎 倒れてる玄野を見る。「ああっ」

玄野 なんとか立ち上がろうとしている。千手観音近くに 立っている。

山崎「いやあっ!!」と叫ぶ

玄野の近くに来てる山崎。 千手観音と向かい合っている。

山崎 息使い荒い。千手観音の方見ている。

千手観音 アップ 何を考えているかわからない。

山崎 千手観音の持っている瓶を見る。剣を見る。

山崎 汗が頬をつたう。

山崎 「どーすればいいの!!リーダー!!」「玄野君がやられちゃったよ!!」

加藤 岸本を抱いたまま。

加藤まだ ボーッとしている。

山崎「こいつ!!あたしじゃ勝てそうもない!!」「どーすればっ!! リーダーまだ生きてるんでしょ!!」

加藤 ハッと気付く

加藤「死んだのか!!死んだのか!!計ちゃんが!!」

山崎「もうすぐ死んじゃいそうっ!!」

加藤 考えている。

山崎 答えを待っている。

加藤「まだなんとかなる!! 一旦 外に出てどこかに隠れようっ!!」「連れ出せるか!!計ちゃんを!!」

山崎「わかった!!やってみる!!」

山崎 千手観音の様子を伺いつつ 前にかがむ 息使い荒い。

千手観音の手に持った瓶ピクッと動く。

山崎ビクッとする。

山崎ゆっくり玄野を抱え上げている。

千手観音 一歩踏み出す。 山崎動き止まる

スロー 千手観音 瓶振って液体を空中にまく。

スロー山崎 ギリギリでジャンプしてとんでいく。

加藤 玄野を抱えた山崎 外に走り出ていく。

スロー加藤振り向く。

岸本アップからカメラ遠ざかっていく 岸本上半身が床に置いてある。

 

加藤 玄野を抱えた山崎 走っていく。 山崎「どっち?」「あっちあっちだ!!」

階段を駆け上っていく。

千手観音 宝物殿からでてくる。

 

大仏によって壊された本殿の通路に隠れる加藤達。玄野 寝かされてる 玄野の両側に加藤と山崎すわっている。

山崎「玄野君 何か言って!!玄野君!!」

玄野「さ・・・・さ・・・むい・・」

加藤「よし!!結べたぞ!!」と玄野の肩スーツのはじ結んで血止めしている。

山崎「こっちの足は?」 玄野の徐々に消えていく左足。

近藤と川久保「おい・・・」「あいつ・・・」

 門の近く 千手観音歩いているの見える。

川久保「やるか・・・俺らで・・・」

近藤「銃もスーツも見つかったしな・・・」

玄野の下半身。左足ジリジリ消えていく 山崎「見て・・・少しずつ消えていってるの」

山崎「運ぶ前は膝下まであったのに」

加藤「計・・・ちゃん・・・」

玄野「俺・・・殺して・・・・くれ・・・」「殺してくれ」

加藤 顔をしかめる。

山崎 切ない表情。

 

門の近く 近藤と川久保ゆっくりこっそり 千手観音に近づいていく。


山崎「えっ」「ちょっちょっと・・・」

加藤 銃を持つ

玄野「たのむ・・・」「加藤・・・」

山崎「何考えてんのよっ」

加藤「計ちゃんごめんっ」「ごめん・・・計ちゃん・・・」

玄野「いいって・・・やってくれ・・・」

スロー加藤 銃の引き金を引く 銃に光が灯っていく。

玄野 虚ろな目アップ。

スロー山崎 玄野の頭をかばう。

加藤 玄野の消えていく左足にギョーンと撃つ

山崎「え?」

玄野の左足消えている先のところバンッとはじける。

玄野「があっあっあっ!!」と叫ぶ

玄野「うううううう」と痛そうに呻く。

加藤「止まったぞ!!消えるの!!」

山崎「ええ? あっ本当!!」


山崎「よく 思いついたね・・・」「銃で撃てば止まるって」

玄野「ぐうううううああああ」

加藤「いや・・・なんとなく・・・」

加藤「あの・・・千手観音を時間内に倒してあの部屋に戻れば・・ 腕が無くなっっても足が無くなっても、生きてる者は 五体満足で帰れるんだ」

山崎「本当・・・・なの?・・・それ」

山崎「じゃあっ 早くっ アイツ倒しにいかなきゃ!!」

加藤「考えてる・・・さっきから」「アイツどうすれば倒せるのか・・・」

山崎「確かに・・・銃も通用しないし・・・」「スーツごと簡単に切られたり焼き切られたり・・・」

加藤「ここに居て計ちゃんを見ててくれ」「一つだけ試したいことがある。」とむこうへ走っていく。

門の前 近藤と川久保 千手観音に後ろから銃で狙っている。

近藤と川久保 銃構えている「楽勝」「おう」

スロー千手観音 後ろ向いたまま一瞬で 近藤と川久保の銃を持った腕 剣ではねとばす。

痛みで前屈みになるふたり「がああああああああああっ」「ってええええええ」


千手観音の上半身バアンッと破裂する。

千手観音 下半身だけでよろける。 近藤と川久保呻き続けている。

東郷アップ。銃撃った後。冷静な表情。

東郷 屋根の上に寝そべってショットガン構えている

千手観音 また ギュルギュルもとに戻っていく。

東郷 眉一つ動かさず。

引き金ひく。

千手観音 今度は全身爆発する。

飛び散った千手観音の残骸の中から。 自分の手を探す近藤と川久保。

川久保「あっあった・・・・」「俺の手・・・」と腕を拾う

近藤「いってええええ 血がとまんねえ」

川久保 「なんだよ・・・俺の手じゃねえじゃんっ」 ポイッと捨てる 近藤「てめえ!!捨てんじゃねえ!!」


千手観音の手が落ちている。 時計を持っている。 ギリギリギリギリ 音がして針がまわる。

東郷「?」

千手観音 ギュルギュルギュルギュルまた再生していく。川久保「おっおいおい!!」近藤「またかよ!!おいっ!!」

東郷 初めて緊張した表情になる。

千手観音 再生していく。

千手観音こっちを見ている。 目のアップ。

千手観音 手に持っている 小さな灯籠みたいなものからレーザーを出す。

レーザー 東郷のいる方向にとんでいく。

東郷 危険を感じて 伏せる。

レーザー東郷の背中をギリギリでかすめて屋根にあたりジュウーーーーーーッと焼いていく

千手観音もう一方の手からもレーザーを出し振り回す。

近藤と川久保ののまわりを八の字にレーザーの残像がはしる。

川久保「あっちいっ」 近藤「あ・・・・」 体から 煙が出ている。

川久保と近藤レーザーで切られたところがずれていく。

川久保と近藤バラバラになって崩れ落ちる。

千手観音はレーザーを発射し続けている。

東郷屋根の上身を低くしながら走っていく。レーザーが後を追って屋根を焼いていく。

東郷 走る息使い荒い。

 

加藤 地面から何か拾っている。「あった・・・」

三つ叉の捕獲銃を持っている加藤「こいつなら・・・」

 

本殿の通路 山崎と玄野 山崎「キスさせてっていったの・・・」「少しでもあたしのこと・・・いいって思ったの?」

玄野「・・・・誰でも・・・よかった・・・」

山崎「誰・・・でも・・・?」

山崎 しばらく ボーッとする。

山崎 何かにきづく。


玄野と山崎の近くに 千手観音たたずんでいる。

山崎 顔あげる。

山崎 汗が頬を伝う。

山崎 口元 息が荒い。

千手観音ゆっくり近づいてくる。

玄野気付く。

玄野 山崎の顔を見上げている。

玄野「俺を・・・置いて逃げてくれ」

山崎 息使い荒い。

玄野「俺を・・・置いて逃げろ」

山崎「あたし・・・やってみる・・・」

玄野「はあ?」

山崎「あたし・・・キックボクシングのジム通ってんだよ。」「試合でもよく勝ってるし・・・」

玄野「む・・り・・だ」

山崎「アイツ倒したら・・・ちょっとは・・・あたしに惚れる?」

玄野「えっ?」

山崎「よし・・・やってみる・・・守ってみせる・・・一緒に家に帰るんだよ」

山崎 立ち上がる。 千手観音すぐそばに立っている。

玄野「ばか・・・・」

山崎 千手観音の横に回り込んでいく 。

山崎 「ふーーーーっ」「ふーーーーっ」と息をはきつつ その場でフットワーク始める。

山崎「ふーーーーーっ」「はあ・・・神様・・・・」 「どうか・・・」


山崎 フットワーク軽くなっていく「さあっ」「ふーーーーーっ」「いくぞっ」「ふーーーーーっ」

千手観音の足一歩踏み出す。

剣を突き出す。

スロー山崎のかおズーム

後半スロー 山崎ギリギリでよける

千手観音 今度は水平に剣を振ってくる。

山崎 スウェーバックでよける。

髪の毛切られる。

山崎からだを回転させる。

軸足回転する。 地面ガガガガガガとこわれてコンクリの瓦礫が散る

山崎 千手観音の剣 回し蹴りではね飛ばす。

スロー千手観音の腕折れて 剣飛んでいき 壁に突き刺さる。

千手観音クンッと瓶を振ってくる

山崎 身構える

スロー瓶から液体がでそうになる。

山崎 前蹴りで瓶をはね飛ばす。

瓶 上に回転してとび、液体をかぶる千手観音。

千手観音燃え上がる。


山崎 息使い荒い

千手観音どんどん溶けていく。

ビチャッビチャッと千手観音の肉片地面に落ち始める。

千手観音 手に持った時計燃えながらギリギリギリとまわる。

千手観音 また再生し始める。

山崎 また 身構える。

時計燃えて ドロッと溶けていく。

千手観音 「ぬぬ!!」驚きで目を見開く。

千手観音 甲高い声で「きょーーーーーーーっ」 「きょーーーーーーーーーっ」と叫ぶ。

山崎 半分信じられないが、勝ちを確信していく。

山崎「玄野君!!あたし勝つから!!」

玄野 首だけなんとか無理に起こして 山崎と千手観音の方見る。

千手観音 叫びながら燃えている。

山崎 手が微妙に震えながら、ゆっくり 銃をホルダーからはずす。心臓鼓動音大きく早くなっていく。

山崎「玄野君・・・・一緒に帰れるから・・・・」

山崎 千手観音にむかって銃構える。

山崎の背中からレーザーが(体を貫通して)でる。

山崎ハッとする 鼓動 鈍くなる。

山崎の胸からレーザーが背中側に貫通している。「はっう・・・・」息できない。

千手観音の出すレーザー 山崎の心臓貫いている。

千手観音のレーザー一瞬で消える。

山崎 胸に穴開いたまま。「かっは・・・・は・・・」と呼吸困難。

山崎 膝をついて ゆっくり仰向けで倒れる。

玄野 見ていて涙が溢れる。

千手観音 寝た状態の玄野の前に立っている。 半分溶けてしまっている。

玄野 諦めの表情。

千手観音 全く玄野を無視して移動していく。

千手観音 仁王像の死体の横 通り過ぎようとする。

仁王像の死体のグチャグチャの肉の間からゆっくり 仏像の持っていた槍が出てくる。

ゆっくり 東郷上半身裸で槍持ったまま出てくる。

東郷 そのまま千手観音の背中を槍で刺す。 

千手観音体ごと振り向く。

東郷 槍から手を放し、千手観音の後ろに回り込もうと移動する。

千手観音のレーザー追っていくが当たらない。

東郷 千手観音の背後から腕を まわし チョークスリーパーの状態で組み付く。

東郷の腕閉まっていく。

千手観音「んかっ・・・んかっ・・・んかっ」と呼吸苦しそう。

東郷 無表情で絞めている。 「んかっかっかっかっ」と千手観音の声

千手観音 振り落とそうと体を激しく揺するが、東郷離れない。

千手観音 動きゆっくり止まる。

千手観音 口あけたまま。

東郷 表情変えない。「ふーーーーーっ」とだけため息。

レーザー発射する灯籠 東郷の顔に近づく。 東郷 気付く

スロー東郷 離れる 頭の上レーザーかすめていく。

東郷 後ろに走っていこうとする。 レーザーの残像 ビュンッビュンッと八の字を描く。

東郷 両足 ぶったぎられて前のめりに俯せで倒れる。

千手観音 東郷の背後に立っている。

東郷 顔を上げる。

東郷 後頭部からレーザーで撃ち抜かれる。

東郷 頭ガクッと倒れる。

加藤 階段駆け上ってくる。 東郷の死体転がっている。

加藤 玄野の所に走ってくる。

山崎の死体。

加藤「うう・・・すまない・・・・」「くそっ」

加藤 玄野に近づく。

玄野「かとう・・・・・」

加藤「計ちゃん!!無事だったか!!」

玄野「みんな・・・みんな・・・死んじまった・・・」

加藤「待っててくれ・・・」「あいつを倒してくるから・・・」

玄野「なんか・・・人間って・・・・あっけなく・・・死んじまうなあ・・・」

加藤「ああ・・・・・・」

玄野「人間の命なんて・・・・ちっぽけなもんだ・・・」

加藤「そうだよ・・・・だから・・・なおさら・・・人間が積極的に・・・・大事にしなきゃいけないんだろ」

玄野「・・・・・・そう・・・か・・・」

加藤「たのむ・・・生きててくれ・・・たのむ・・・」

加藤 立って 「生きててくれ・・・」

加藤 壁に刺さった千手観音の剣にきづく。

加藤 剣を引っこ抜く。

加藤 剣を 見る。

加藤むこうに走っていく。

宝物殿の中 岸本や アンディ 岡崎 四天王の死体転がっている。

本殿の通路 山崎の死体と玄野

加藤 千手観音を探して走り回っている。

加藤銃のトリガー見ている。「トリガー二つあんのは・・・上が・・・ロックオンで・・・下も一緒に押すと
発射ってことだよな・・・」とつぶやく。

 

住宅街 加藤の弟 加藤を捜して走っている。

弟キョロキョロあたりを見回してる。

 

加藤 寺の門の外に出てくる。 あたりを見渡す。


加藤の後ろに、いつの間にか千手観音 立っている。

加藤 振り向いて銃を構える。

千手観音 「ちょっとまってくれ・・・」としゃべる。

加藤ビックリする。

千手観音 「僕だ・・・宮藤だ・・・」

加藤「あ・・・みやふ・・・じ・・?」

千手観音 「僕はこいつに食われたんだ・・・・それで・・・こいつは・・・ぼくの言語と知識を・・得た」

千手観音 「いい気分だ・・・すべてクリアに感じる」

 加藤 銃構える。

千手観音 「無理だよ・・・・君じゃ勝てない」

加藤 ギョーンギョーンと銃撃つ 捕獲レーザー弾飛んでいく。

千手観音 ジャンプしてよける「ひょーーーーーーーっほっほ」


加藤ギョーンギョーン打ち続ける。 そのまま千手観音 門の壁を蹴ってよける

タンッ千手観音 地面に降りる。

千手観音 「いいぞ!!いい気分だ!!なんでもできる!!最強だ!!」

加藤「くっそ」

千手観音 レーザー発射する。加藤横にダッシュしてよける。

千手観音  レーザー発射する。 加藤走ってよけていく。千手観音 「はっはっは逃げろ逃げろーっ」

加藤 千手観音 に銃向ける。

モニターに千手観音映る

上のトリガー引く   

千手観音 レーザー発射する。 加藤地面転がってよける。

がよけきれない。加藤 剣持ってる方の腕 肩からぶったぎられる。


加藤「ああああああああっ」と叫んでうずくまる。

千手観音「よし!!よし!!よし!!」 加藤肩を押さえてうずくまる。

千手観音 加藤の方に歩いてくる。「きみ・・・運動神経いいんだね・・・驚いたよ」

加藤 顔を汗が伝う。銃を見る

モニターにはさっきの千手観音の画像。

加藤トリガー二つ引く。

千手観音の方に 加藤の方から 捕獲レーザー弾 キューーーーーンと飛んでくる。

千手観音「は?」

千手観音ジャンプしてよけようとする。

捕獲レーザー弾 曲がって 追尾してくる

千手観音 空中で捕獲レーザー弾 がからみつく

ドンッと千手観音地面に固定される。


千手観音 「くっそ・・・なんだこれ!!」動けない。

加藤 痛みに耐えながら、千手観音を見る。

千手観音「おい!!どーする気だ!!」

加藤 「これ・・・もう一度・・・トリガー引くのか?」

千手観音 「やめろ!!俺は宮藤だ!!」

加藤 「帰れる・・・・」ギョーンと銃から音がする。

千手観音 頭から上に転送始まる。「偽善的なやつだ!!」

千手観音 鼻の位置まで消えつつ首がゴロッと前に落ちる。 転がった頭だけ消えていく。

加藤「あ?」

千手観音 首がないが首の抜けたあとの穴から ニュウウウウとなにかヌメヌメして黒光りした肉の柱が出てくる

ズルズルと 黒光りした肉 膨張しながら出てくる。

加藤立ち上がる。
 
黒光りした肉 バクッと開く。

千手観音 の前に 黒い腕が両側に三本ずつ ついたしっぽのある 奇妙な生き物出てきている。

奇妙な生き物立ち上がる。

加藤 銃構えている。

奇妙な生き物の顔よくみたら宮藤の顔。「本気でいくぞ」

奇妙な生き物と加藤対峙している。

奇妙な生き物 凄い速度で加藤の腹を殴る。加藤体 浮く 途中からスロー

加藤 ガンッと殴り返す。

奇妙な生き物 複数の手で ガンガン殴る

加藤も 殴り返すが 全然負けている。

ガンガン殴られる加藤。

スロー加藤 スーツのゲージから 液体出ている。

殴られる加藤 鼻血が噴き出している。 

奇妙な生き物「バラバラにしてやる!!」

加藤なんとかよけたりもするが、やはり殴られる。

加藤 殴られながら意識朦朧としている。
 
過去の回想 チャリで少年達走っている。 

先頭を走る少年のななめうしろからの顔。

弟の顔「兄ちゃん・・・・」

加藤ドサッと後ろに倒れる。

奇妙な生き物「ばかだな・・・きみは・・・」

加藤 顔腫れている。息荒い。

加藤 近くに落ちている自分の剣を持った手を見つける。

加藤 そっちに這っていく。

奇妙な生き物「だから・・・」とダッシュする

加藤 落ちている自分の手を掴む。

スロー加藤 奇妙な生き物に 手ごと 剣をふるう。

加藤 奇妙な生き物の首をはねている。

奇妙な生き物 ガクッと倒れる。

加藤息荒い。

奇妙な生き物 倒れたまま動かない。

寺を上から見た俯瞰。車 前の道 通っていく

玄野 倒れている。

加藤「ああ・・・」「やった・・・」

加藤「帰れる!!帰れるぞっ!!」と叫ぶ「あゆむっ計ちゃん!!」

 

住宅地 歩いている 弟うつむいている。

 

奇妙な生き物急に立ち上がる。

加藤たじろぐ

奇妙な生き物 尻尾をヒュンッヒュンッと振り始める。

加藤身構える

奇妙な生き物 尻尾ヒュンッと前に突き出す

スロー 突いてくる尻尾の先をつかもうとする加藤

ドスッとそのまま加藤の胸に刺さる尻尾

 


弟 空を見上げる。「にいちゃん・・・」

 

奇妙な生き物 ドタッと力尽きる感じで倒れる。 加藤胸と背中から血が噴き出す。

加藤「はっ・・・・はっ・・・・」 息しづらそう

スロー膝ガクッとついて前のめりに倒れる。

 

道路 弟歩いていると 雨が降り始める。

 

加藤と奇妙な生き物 倒れている 雨ふっている

加藤「かみさ・・・ま・・・ねがわ・・くば・・・」


道路 弟何か決意したような表情。雨降っている。


加藤「願わくば・・・あゆむが・・・一人で・・・つよく・・・いきて・・・幸せに・・・なれ・・ますように・・・」

 
加藤と奇妙な生き物 倒れている。どんどんカメラ高く上にひいていき寺全体がみえる。「お願いします・・・神様お願いします」

 

 

ガンツ部屋 ガンツからレーザーが床にのびて誰かの頭の上を描き出している。

玄野ねたままの状態で出てくる。

玄野起き上がる。

玄野「俺・・・・生き残ったのか・・・」

玄野 うつむく 「みんな・・・死んだ・・・岸本も・・北条も・・・・」

玄野ハッとしてまわりを見回す。

玄野「誰も・・・いないのか?」「加藤は?」

 

ガンツからマリオのステージクリアの音がする。 それぢわ ちいてんを はじぬる。


玄野「はあ?ちょっちょっと待て!!」と玄野立ち上がる。

ガンツの表示

くろの50てん TOTAL95てん あと5てんで100てんめにゅーが使えます。

玄野「なん・・・で・・・」「まだ・・・・だれ・・・も」

玄野「俺・・・ひとり・・・だけ?」

玄野「全員・・・死・・・死んだのか・・・」

玄野涙溢れてくる「うそ・・だろ・・・」「加藤も?」

加藤の顔「計ちゃん・・・・」
岸本の顔「玄野君・・・」
北条「玄野・・・・」
山崎「生きて戻れたらさ・・・あたし達付き合わない?」

 

玄野 座り込んだまま号泣する。

 


玄野ハッと何か気付く「100点メニュー?」「100点メニューってなんだ?」

ガンツの表示変わる。

100てん めにゅー 1 きおくをけされて かいほう される。 2  より きょうりょうくな ぶきを あたえられる
3  だれか ひとり いきかえらせる


玄野「1 記憶を消されて・・・解放される・・・・」指で追っていく

玄野「2 より強力な武器を・・・与えられる・・・」

玄野「3・・・・」ハッとする。

玄野「3!!誰か一人生き返らせる!!」


玄野 興奮する「誰か一人生き返らせる!!」

 

マンションから外に出て行く玄野。

玄野 歩きながら「加藤・・・が・・・俺を救ってくれた・・・・・」

玄野「今度は俺が加藤を生き返らせる・・・・」とつぶやく

 

 

夜9時くらい。玄野のアパート

玄野の部屋  玄野 携帯で話している。「あ・・・小島先輩・・・」

玄野「まじすか・・・・」

玄野「わかりました・・・・いいすよ・・・」

玄野「はい・・・はい・・・明日・・・また・・新宿・・はい」


玄野 電話切る。


玄野「・・・は・・・・彼女できた・・・」と力なく笑う。


次の日 また アルタ前 玄野と小島多恵会っている。

二人で新宿を歩く。

玄野 つまんなそう。

多恵 恥ずかしいけど、嬉しさがにじみ出ている。

フラッグスの前の階段降りている玄野と多恵。
モニターにニュースが映される。    FP通信によりますと、マータフの被害により、カリブ海諸国で計78人が死亡した。 1400人以上が死亡した3年前の超大型ハリケーン「カトリーヌ」で壊滅的な被害を受けたルイジアナ州ニューオーリンズでは、31日にも避難指示が出る・・・

というよなハリケーンのニュースが流れる。

玄野 そのニュースを見て まわりを見渡す。

いきかう人々。

玄野  「ハリケーンで・・・1400人・・・死亡・・・」

多恵 いきなり 対応できず 言葉につまる。

玄野「人間の命なんて・・・ほんとに・・・ちっぽけな・・・もん・・・だよ・・」

玄野 ちょっと むこうをむいて涙をかくすような仕草をする。

多恵「ちっぽけ・・・だからこそ・・・限りがあるからこそ・・・ひとが・・・必死で・・・ひとの命を・・・大切にしなければいけないんだと思う。」

玄野 ハッとする。多恵の方見る。 「かとう・・・」

多恵「 え?」

玄野と多恵街を歩いていく。玄野「なんでも・・・・ないよ」

 

夜10時くらい 玄野のアパート

玄野の部屋 玄野スーツ着て待っている。 

玄野ショットガン ガシャッとスライドさせながら転送されていく。「あと5点!!あと5点だ!!」

玄野 消えながら「加藤・・・・待ってろ!!」

ガンツ部屋に出てくる玄野。窓の外に東京タワー見えている。

玄野アップ「あれ?」

ラジオ体操の曲がかかり始める。 あーたーらしーいーあーさがきた

玄野「ええ?」カメラ前にパンして部屋全体を見渡す。

玄野以外誰もいない。

玄野「俺・・・だけ?」「おい・・・・待てよ」「おい!!」

ガンツ画面表示   てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい

ちび星人。

 


前編おわり。後編に続く。